クロス集計ステートメント

クロス集計を計算し,クロス集計ウィンドウを作成します。


形式

  クロス集計[ <カーソル名> ]
, 定義名 = <クロス集計定義名>
, 左見出し項目 = ( <項目名> : <整列順> [ , <項目名> : <整列順> ]... )
, 上見出し項目 = ( <項目名> : <整列順> [ , <項目名> : <整列順> ]... )
, データ型 = 文字列 | 数値 | 整数 | 実数 | 日付 | 時刻 | 年月間隔 | 日時間隔 | ファイル
, 集計式 = <集計式>
, 横総計種別 = 合計 | 平均 | 最大 | 最小 | 件数
, 横総計項目名 = <項目名文字列式>
, 縦総計種別 = 合計 | 平均 | 最大 | 最小 | 件数 | 総件数 | 標準偏差 | 母標準偏差
, 縦総計左見出し = <左見出し文字列式>
, 表示幅 = <算術式> | 自動調整
, 単位 = 文字 | mm | inch | pt
, 配置 = 左寄せ | 右寄せ | 中央揃え | 両端揃え | 均等割付
, 表示書式 = <書式> | 標準
, 上見出し書式 = 表示 | 標準
, ウィンドウ表示 = する | しない
  クロス集計[ <カーソル名> ]
, 定義名 = 実行時指定
, ウィンドウ表示 = する | しない

パラメータ

<カーソル名>
クロス集計するウィンドウを指定します。省略するとカレントカーソルが指すファイルが対象となります。
定義名
次のいずれかでクロス集計方法を指定します。定義名パラメータを省略すると,このステートメント中で指定されている各パラメータに従ってクロス集計が計算されます。
<クロス集計定義名>集計方法が指定してあるクロス集計定義の名前を文字列式で指定します。このクロス集計定義は,表に登録済みでなければなりません。
実行時指定DPL実行時にクロス集計ダイアログを表示して,利用者に集計方法を指定させます。
左見出し項目
上見出し項目
左見出し項目または上見出し項目とその整列順の組を指定します。<整列順> は見出し項目のデータ型に応じて次のいずれかです。
左見出し項目パラメータは DBPro V3 までの行見出しパラメータと,上見出し項目パラメータは DBPro V3 までの列見出しパラメータと同じです。DBPro V4 から名称が変更されただけです。以前のバージョンとの互換性のために 行見出し= または 列見出し= と書いても処理されます。

特に整列順を指定しないとき
なし 
項目の型が数値,整数,実数,日付,時刻,年月間隔,日時間隔のとき
昇順 小さいものから順に並べる
降順 大きいものから順に並べる
項目の型が,文字列,ファイルのとき
文字符号順文字符号 (JIS コード) の小さいものから順に並べる
文字符号逆順文字符号 (JIS コード) の大きいものから順に並べる
辞書順ABC,五十音順に並べる
辞書逆順ABC,五十音の逆順に並べる

データ型
<集計式> のデータ型を指定します。次のいずれかが指定できます。省略すると数値型になります。
文字列 数値 整数 実数 日付 時刻 年月間隔 日時間隔 ファイル
<集計式>
クロス集計のための集計式を一時項目挿入ステートメントのように,式そのものではなく,文字列式で指定することに注意してください。
横総計種別
クロス集計結果の1レコード分を更に横方向に集計することができます。次のいずれかが指定できます。→クロス集計ダイアログ:横総計
合計 平均 最大 最小 件数
横総計種別パラメータは,DBPro V3 までの行総計種別パラメータと同じです。
横総計項目名
横総計の値が表示される項目の項目名を文字列式で指定します。項目名として正しくなければなりません。
横総計項目名パラメータは,DBPro V3 までの行総計パラメータと同じです。
縦総計種別
クロス集計で得られた結果に対して縦集計を行なって総計レコードを付け加えることができます。縦総計を指定したクロス集計の結果ウィンドウは,集計状態になります。集計種別として次のいずれかが指定できます。→クロス集計ダイアログ:縦総計
合計 平均 最大 最小 件数 総件数 標準偏差 母標準偏差
縦総計左見出し
総計レコードの集計値の左側に表示される見出しを文字列式で指定します。
表示幅
クロス集計ウィンドウの項目の表示幅を指定します。既定値は40mmです。
自動調整 を指定すると,すべての集計値がちょうど表示されるように表示幅が調整されます。
単位
表示幅パラメータの単位を指定します。省略すると,mm とみなされます。
配置
クロス集計ウィンドウの項目値のセル内での配置を指定します。省略すると,データ型ごとに決められている配置になります。
中央揃え中央に配置します。
左寄せ左端に配置します。
右寄せ右端に配置します。
両端揃え両端を揃えて配置します。
均等割付両端の空きを他の文字間隔の 1/2 にして均等に配置します。
表示書式
クロス集計ウィンドウの項目値を表示するときの書式を指定します。
<書式>書式を文字列式で指定します。
標準データ型ごとに決められた標準書式を用います。(既定値)
上見出し書式
上見出し項目の値を結果ウィンドウの項目名として使うときに,元のウィンドウの書式で作られた表示文字列とするか,標準書式で作られた文字列とするかを指定します。
表示 そのときの表示書式を用います。
標準 データ型ごとに決められた標準書式を用います。(既定値)
表示書式によっては,実際の値は異なっていても同じ値が表示されるような場合があります。このような表では表示書式で作られた文字列を上見出し項目名とするクロス集計を行なうことができません。
上見出し書式パラメータは,DBPro V3 までの列見出し書式パラメータと同じです。
ウィンドウ表示
集計結果のウィンドウを表示 するしない か指定します。省略すると,集計前のウィンドウの表示状態と同じになります。
する集計ウィンドウを表示します。
しない集計ウィンドウを表示しません。

結果

<カーソル名>被集計表のカーソルは変化しません。以前のレコードを指しています。
カレントカーソル集計されたレコードで構成される一時的なクロス集計表を指すように設定されます。
$$CMDSTATE= 0正常終了
= 31クロス集計ダイアログで[キャンセル]ボタンが押されました
= 32クロス集計が途中で中止されました
= 103他の利用者が表ファイルを使用中です
= 201カーソルが正しくありません
= 307指定されたクロス集計定義が登録されていません
= 407クロス集計に失敗しました

構造コマンドパラメータ
 オープン@URIAGE, 'URIAGE,DPT'
 整列@URIAGE, '担当者順'
 クロス集計@URIAGE, 定義名='担当者別集計'
IF $$CMDSTATE = 0 THEN 
 代入@CROSS := @@
 対話編集@CROSS
 クローズ@CROSS
ENDIF 

解説

関連項目

→[表操作]-[クロス集計]
→クロス集計ダイアログ
→集計ステートメント
→項目集計ステートメント
→DPLの構文
→$$CMDSTATE一覧
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