起動と終了
- 目次
- DBProの起動方法
- 起動時パラメータ
- 自動実行DPL:Startup.dpl
- 起動用アイコンの作成
- ファイルを開く:作業開始
- ファイルを閉じる:作業終了
- アプリケーションを実行する
- DBProの終了
- 作業状態の保存
スタートメニューからの起動
- Windowsのスタートメニューから[プログラム]-[DBPro V4]-[DBPro V4]を選びます。
- DBProが起動されるとグリーティングダイアログが表示されます。このとき,DBProは,起動時パラメータ,DBPro初期化ファイル,レジストリなどによりシステムの初期化を行なっています。
体験版として試用しているとき(製品シリアル番号を未登録のとき)は,グリーティングダイアログに[OK]ボタンと[シリアル入力]ボタンが表示されます。
- システムの初期化が終了するとグリーティングダイアログが消え,利用者名入力ダイアログが表示されます。利用者管理が行なわれていない場合(利用者管理ファイルがないときや利用者がひとりも登録されていない場合)は,利用者名入力ダイアログは表示されません。
利用者名を登録してあるときは,その利用者名とパスワードを入力します。未登録利用者の使用が許可されている場合は,利用者名,パスワードともに省略できます。その場合は,パブリック利用者に公開されているファイルだけが操作できます。詳しくは,「利用者管理と権限」を参照してください。
- 利用者名入力ダイアログで[OK]を押すと,DBProウィンドウがアクティブになり,操作を開始できます。[キャンセル]を押すと,DBProを中止してWindowsに戻ります。
- DBProが正常に起動されると,Startup.dplというDPLファイルがあればそれが自動的に実行されます。
- 前回DBProを終了したときに作業状態を保存してあると,そのときの作業状態が回復されます。すなわち,開かれていたファイルが自動的に開かれ,カーソルがその時の位置に設定されるので,終了時の状態から直ちに作業を続けることができます。
エクスプローラからの起動
- エクスプローラで次のいずれかのファイルをダブルクリックします。
DBProのシステムプログラム | DBPro32.exe | 以後の手順は,「スタートメニューからの起動」の場合と同じです。 |
表ファイル | *.dpt | これらのファイルをダブルクリックすると,グリーティングダイアログ,利用者名入力ダイアログが表示された後,表ファイル/ビューファイルならそのファイルの表編集ウィンドウが,カードファイルならそのカード編集ウィンドウが開きます。作業状態の回復は行なわれません。 |
カードファイル | *.dpc |
ビューファイル | *.dpv |
スクリプトファイル | *.dpp | これらのファイルをダブルクリックすると,グリーティングダイアログ,利用者名入力ダイアログが表示された後,それぞれのファイルが実行されます。 |
DPL ファイル | *.dpl |
実行形式ファイル | *.dpo |
問合わせファイル | *.dpq | これらのファイルをダブルクリックすると,グリーティングダイアログ,利用者名入力ダイアログが表示された後,問合わせファイルの表編集ウィンドウが開きます。作業状態の回復は行なわれません。 |
デスクトップアイコンからの起動
- Windowsのデスクトップに DBPro V4 グループのフォルダがある場合,そのフォルダ内のプログラムアイコン をダブルクリックします。
起動用のアイコンがデスクトップまたはいずれかのフォルダ内に作成されている場合は,それらのアイコンをダブルクリックしてもDBProを起動できます。
- 起動時パラメータやファイルが指定されていないアイコンをダブルクリックした場合は,「スタートメニューからの起動」と同じ手順で起動されます。
起動時パラメータが指定されているアイコンをダブルクリックした場合,そのパラメータの指示に従います。
DBProファイルのショートカットアイコンの場合,エクスプローラでファイルをダブルクリックしたときと同じです。
ファイル名を指定しての起動
- Windowsのスタートメニューから[ファイル名を指定して実行]を選び,「エクスプローラからの起動」で説明したいずれかのファイルを指定します。エクスプローラでファイルをダブルクリックしたときと同様にDBProが起動されます。
ファイル名の後に起動時パラメータを指定し,さまざまな動作を指定できます。起動時パラメータ
ファイル名を指定して実行するときや起動用ショートカットアイコンにはさまざまな起動時パラメータを指定できます。
コマンドラインの形式
[ファイル名を指定して実行]ダイアログの[名前]ボックス,またはショートカットアイコンの[プロパティ]ダイアログの[リンク先]ボックスに次の形式のコマンド行を指定します。
-
<DBProのパス>DBPro32.exe [<オプション>...] [[<オープン方法>] <ファイル名>...]...
例: | "C:\Program Files\DBPro32.exe" -u -dC:\DBProData\MyData =rox "C:\DBProData\MyData\jusho.dpc" |
コマンドラインの各要素の内容は次のとおりです。
<DBProのパス>
- 起動しようとする DBPro32.exe が存在するフォルダのパスを指定します。
<オプション>
- オプションは,大文字小文字が区別されます。全角文字は指定できません。
- オプションは,-px のように続けて指定できます。同じオプションを複数指定した場合は,後の指定が有効になります。
- -d -n を除き,-p- のように直後に - を付けた場合はそのオプションの取消しを意味します。
- オプションは半角の - または / で始まり,以下の指定ができます。
- -dxxxx
- xxxx にはフォルダを指定し,初期データフォルダを xxxx にします。
- -m
- DBProウィンドウタイトルバーの右ボタンメニューに[デバッグウィンドウ]が追加されます。このメニューによりデバッグウィンドウを表示させることができます。ただし,DBPDbg32.dll が見つからないときは,追加されても淡色表示のままです。
- -nxxxx
- このオプションは,二つまで指定することができます。最初の指定では xxxx に利用者名を,次の指定ではパスワードを指定します。指定が正しければ利用者名入力ダイアログは表示されずに,その利用者名で DBPro が起動されます。パスワードを指定すると,そのパスワードがオプション文字列上にそのまま見えてしまい,他人から隠すことができません。パスワードをオプションに含める場合,その運用には十分注意してください。
- -p
- パブリックな利用者の利用を禁止します。このパラメータを指定すると,利用者名入力ダイアログで,利用者名を入力しないと DBPro の利用はできなくなります。利用者管理ファイルでパブリックが禁止されているときは,このオプションを指定しなくても指定されたものとみなされます。
ただし,利用者管理ファイルに一人も利用者が登録されていない状態では,このオプションは無視されます。
-u と同時に指定されたときは -p が優先されます。
- -t
- 起動時のグリーティングダイアログを表示しなくします。DBPro が初期化処理をしている間,マウスポインタは砂時計のままです。
- -u
- 常に,パブリックな利用者として DBPro を利用するように指示します。このパラメータを設定すると,利用者名入力ダイアログは表示されません。
-p が指定されていたり,利用者管理ファイルでパブリックが禁止されているときは,このオプションの指定は無効になります。
<ファイル名>
- ファイル名には,DBPro 起動と同時にオープンしたい表,カード,ビュー,あるいは実行したいスクリプト,DPL を指定できます。指定したファイルが順にオープン,あるいは実行されます。オープンまたは実行に失敗したときは,そのファイルのオープンは取り消され,残りのファイルのオープンまたは実行の処理を続けます。
- ファイル名を複数指定するときは,半角空白で区切ります。
| DBPro32.exe file1.dpt file2.dpp |
- パラメータに空白を含む長いファイル名を指定するときは,ファイル名の前後に二重引用符を指定します。
| DBPro32.exe "Long File Name.dpt" |
- 半角の - で始まるファイル名を指定したいときは
のように - または / だけのオプションをファイル名に先行させます。
- カードを指定したとき,その編集対象表は,指定したカードに登録されている対象表が [常に同じ対象表に固定] されているとその対象表が対象になりますが,それ以外のときはカードをオープンするときに表示されるダイアログで指定します。
<オープン方法>
- ファイル名を指定するとき,それをどのようにオープンするかを指定することができます。オープン方法には以下が指定でき,後続する別の <オープン方法> で変更されるまで有効です。
=rw | 専有,書込みあり,バックアップありでオープンします。省略時はこれでオープンされます。 |
=rwb | 専有,書込みあり,バックアップありでオープンします。 |
=rwn | 専有,書込みあり,バックアップなしでオープンします。 |
=ro | 専有,参照のみでオープンします。 |
=srw | 同時使用,書込みありでオープンします。 |
=sro | 同時使用,参照のみでオープンします。 |
=n | 最小化状態でオープンします。 |
=x | 最大化状態でオープンします。 |
=z | 元の大きさでオープンします。 |
=p | ファイルを印刷してクローズします。=n =x =z のいずれかが現れると印刷指定は取り消されます。 |
-
エクスプローラやショートカットアイコンを利用して,DBProの表ファイルやカードファイルを直接ダブルクリックした場合,既定の動作では表が専有で開かれます。Windows に対して以下のように起動時パラメータを指定すると,表が同時使用で開かれるようにすることができます。DBPro のインストール
(DBPro が c:\Program Files\DBPro4 にインストールされている場合)
- DBPro を終了させた状態で,エクスプローラの [表示]-[フォルダオプション](または [オプション])を選び,フォルダオプションダイアログのファイルタイプタブを選びます。
- [登録されているファイルタイプ] リストボックスから「DBPro ファイル」を選び,[編集] ボタンを押します。
- ファイルタイプの編集ダイアログボックスで,[アクション] リストボックスの「open」を選び,[編集] ボタンを押します。「open」がないときは,DBPro を一度起動して終了してください。
- [アクションを実行するアプリケーション] エディットボックスを,「c:\Program Files\DBPro4\DBPro32.exe =srw」のように修正し,[OK] を押します。
- 印刷動作も変更が必要ならば,「print」アクションに対して,「c:\Program Files\DBPro4\DBPro32.exe =srw =p」のようにします。
- [閉じる]ボタンを押してファイルタイプの編集ダイアログボックスを閉じます。
- [閉じる] ボタンを押してフォルダオプションダイアログを閉じます。
DBProを起動したときにいつも同じ処理を行なわせることができます。
Startup.dpl または Startup.dpo という名前のDPL/DPOファイルを作成しておくと,DBProを起動するたびに最初にそのDPLが実行されます。
Startup.dpl と Startup.dpo の両方が見つかったときは,Startup.dpo が実行されます。
ショートカットなどを経由してDBProを起動する場合は,作業フォルダ(ショートカットのプロパティにあります)に指定されているフォルダにある Startup.dpl/dpo が起動されます。作業フォルダの指定がない場合は,起動されるプログラムと同じ場所になります。バッチファイルなどを利用して別のフォルダにあるDBProを起動するような場合,作業フォルダを指定していないと,そのバッチファイルのあるフォルダの Startup.dpl/dpo が起動されます。
Startup.dpl の内容に特に制限はありません。何らかの前処理だけを行なうものであっても良いし,特定のアプリケーションシステムを起動するものであってもかまいません(DBProを特定のアプリケーションのためだけに利用する場合はStartup.dplを利用すると便利です)。
アイコンの作成方法
- Windows のデスクトップに起動用アイコンを作成しておくと,簡単にDBProを起動できます。ショートカットアイコンを作る方法は下記以外にも幾つかあります。どの方法で作ってもかまいません。
- デスクトップのマイコンピュータから,またはエクスプローラで DBPro V4 をインストールしたフォルダ(一般的には c:\Program Files\DBPro4 )を開きます。
- フォルダ中の DBPro32.exe をマウスの右ボタンを押しながらデスクトップの領域までドラッグします。
- マウスの右ボタンを離すと,メニューが表示されるので,[ショートカットをここに作成]を選びます。
- その位置に,ショートカットアイコン が作成されます。
起動時パラメータの指定
- 起動用アイコンにファイル名やオプションなどのパラメータを指定しておくと,特定のファイルのオープンや実行をアイコンのダブルクリックだけで開始できます。
- 起動時パラメータを設定したいショートカットアイコンをマウスの右ボタンでクリックします。
- ポップアップメニューが開くので,[プロパティ]を選びます。
- 「DBPro32.exe へのショートカットのプロパティ」ダイアログが表示されます。
- ショートカットページを選び,[リンク先]に設定されている DBPro32.exe のフィル名の後に形式に従って起動時パラメータを追加します。起動時パラメータ
- [OK] ボタンを押して「DBPro32.exe へのショートカットのプロパティ」ダイアログを閉じます。
DBPro での作業は,ファイルを開くことによって開始されます。
- [ファイル]-[新規作成/定義変更]
- 表ファイル,カードファイル,ビューファイルを新たに作成するときは,[ファイル]-[新規作成/定義変更]から始めます。それぞれ,表定義ウィンドウ,カードレイアウトウィンドウ,ビュー定義ウィンドウが開いて,新たなファイルの要素,属性などを指定します。
自動実行のためのスクリプトファイル,DPLプログラムファイルを作成する場合も[ファイル]-[新規作成/定義変更]から始めます。それぞれ,スクリプト作成ウィンドウ,DPL作成ウィンドウが開きます。
[新規作成/定義変更]は,ツールバーの でも開始できます。
- [ファイル]-[開く]
- データベースに対する操作(表ファイルデータの表示・検索・編集など)は,表編集ウィンドウまたはカード編集ウィンドウで行ないます。[ファイル]-[開く]を選び,対象とする表ファイル,カードファイルまたはビューファイルの名前を指定すると,それぞれ,表編集ウィンドウ,カード編集ウィンドウ,またはビューを評価した結果の表編集ウィンドウが開きます。
ツールバーの でもファイルを開くことができます。
- [ファイル]-[<最近使ったファイル>]
- 比較的最近に使った幾つかのファイルは,[ファイル]メニューの下部に記憶されています。これらのファイル名のどれかを選ぶと,そのファイルを最後に閉じたときの状態に戻り,その状態から作業を続けることができます。
最近使ったファイルの一覧は,ファイルウィンドウが表示されていないDBProウィンドウの領域をマウスの右ボタンでクリックしても表示されます。
- [他]-[<コマンド名>]
- よく使うファイルは[他]-[コマンド登録]で登録しておくと,いつでも[他]メニューの一番下にリストアップされ,それらを選ぶだけでファイルを開くことができます。
作業を終了するときは,ファイルを閉じてそれまでの作業結果をディスクに保存します。
- [ファイル]-[閉じる]
- 表編集ウィンドウ,カード編集ウィンドウ,表定義ウィンドウ,カードレイアウトウィンドウ,ビュー定義ウィンドウ,スクリプト作成ウィンドウ,DPL作成ウィンドウのいずれの場合も,[ファイル]-[閉じる]を選ぶとウィンドウが閉じられ,そこまでのデータがファイルに保存されます。
ツールバーの やファイルウィンドウの閉じるボタン でもウィンドウを閉じることができます。
- [ファイル]-[すべて閉じる]
- [ファイル]-[すべて閉じる]では,現在開いているすべてのウィンドウを閉じます。
スクリプトで作られた一括処理やDPL(DBPro Programming Language)で書かれたプログラムを実行するときは次を使います。
- [ファイル]-[実行]-[開始]
- [ファイル]-[実行]-[開始]を選び,実行したいスクリプトファイルまたは DPLファイルの名前を指定します。DPLファイルを実行形式にコンパイルした実行形式ファイル( .dpo )を指定することもできます。
ツールバーの で実行を開始することもできます。
- [ファイル]-[<最近使ったファイル>]
- スクリプトファイルやDPLファイルも最近使ったファイルとしてリストアップされるので,[ファイル]メニューや右ボタンメニューから選ぶこともできます。
- [他]-[<コマンド名>]
- スクリプトファイルやDPLファイルを[他]-[コマンド登録]で登録しておくと,プログラムで実現している機能をあたかもDBProのコマンドのように実行することができます。
DBProを終了するときは,[ファイル]-[DBProの終了]を選ぶか,DBProウィンドウの閉じるボタン を押します。
スクリプトやDPLプログラムの中でDBProの終了を直接指定することもできます。
DBProを終了したときの状態を保存しておいて,次回起動時に同じ状態で作業を始めることができます。
- [他]-[各種設定]を選び,各種設定ダイアログのその他ページで[終了時作業状態保存]をチェックしてください。
- ここがチェックされていると,[ファイル]-[DBProの終了]が選ばれたとき,またはDBProウィンドウの閉じるボタン が押されたときに開かれていたすべてのファイルウィンドウが,次にDBProを起動したときに自動的に開かれます。開かれたファイルウィンドウの位置と大きさ,カーソル位置などもDBProを終了したときと同じになります。
- ただし,起動時に起動時パラメータで指定したファイルや自動実行DPLファイル(Startup.dpl)があると,終了時作業状態の回復は行なわれません。