問合わせファイルをオープンするとき,問合わせ作成:実行時パラメータ入力プロンプトダイアログで指定された文字列を用いたダイアログが表示され,比較値をそのときに入力することができます。適切な [タイトル] や [プロンプト] を指定しておくと,実行時の入力がよりしやすくなります。
実行時のパラメータ入力ダイアログで入力された値は,[入力値を引用符で囲む] チェックボックスをオンにしておくと,問合わせ作成ダイアログの条件ページで指定された値に引用符処理を行なった場合と同じように動作します。
引用符で囲む場合,値には DBPro の表の項目値への入力と同じように値を入力することができます (データ型ごとのデータ入力方法)。例えば,日付型のデータに対して省略した入力が可能です。「.
」と入力すれば今日になります。
[入力値を引用符で囲む] チェックボックスをオフにして,引用符で囲まない指定をした場合は,値には SQL でそのまま利用できる形の文字列を入力する必要があります。日付なら正しく「{d '1996-05-31'}
」のように入力する必要があるということです。詳しくは SQL の文法書を参照してください。
DBPro では,文字列型,日付型,時刻型に対して次のような引用符処理を行ないます。
文字列型 | 'ABC' のようにシングルクォート (アポストロフィ) で文字列を囲みます。シングルクォート自身が文字列中に含まれるときは,'' として表現します。SQL の LIKE 述語に対する文字列では,%,_,\ に対してそれらを \ でエスケープし,\%,\_,\\ とします。このとき ESCAPE 句が付加されます。 |
日付型 | {d '1996-05-31'} のような形式に変換します。 |
時刻型 | {t '01:23:45'} のような形式に変換します。 |
DBPro にはタイムスタンプ型がないため,そのような値を直接記述したい場合は,引用符処理をしないようにして,値に {ts '1996-05-31 01:23:45'}
のように正しく記述します。
また,数値に対しては引用符処理を行ないません。コンマで区切られた数値や,通貨記号の付加されたものなどでの入力に対しては正しく動作しません。