#FOPEN(<ファイル名>[, <オープンモード>])

ファイルをオープンし，ファイル操作に使う <オープン管理情報> を取得します。

構文

#FOPEN(<ファイル名>[, <オープンモード>])

引数

<ファイル名>

オープンしたいファイル名を文字列型で与えます。

<オープンモード>

オープンの方法を読取り／書込みモード，共有／専有モード，新規／既存区別に分けて整数値で指定します。

解説

• <ファイル名> で示されるファイルをオープンし，その管理情報をポインタ型で返します。この戻り値は，#FCLOSE 等他の低レベルファイル I/O 関数の引数となります。他の目的に使用することはできません。オープンに失敗したときはナルを返します。
• <オープンモード> にはファイルをどのようにオープンするかを読取り／書込みモード，共有／専有モード，新規／既存区別に分けて指定します。それぞれのモードを示す次の値を合計して <オープンモード> に与えます。
  • 読取り／書込みモード

    0	読取りのみ	ファイルを読み取ることだけができます。すでに共有／専有モードが「専有」または「読取り不可」でオープンされているファイルを読取りのみでオープンすることはできません。
    1	書込みのみ	ファイルに書き込むことだけができます。すでに共有／専有モードが「専有」または「書込み不可」でオープンされているファイルを書込みのみでオープンすることはできません。
    2	読書き両用	ファイルを読み取ることも書き込むこともできるようにオープンします。すでに共有／専有モードが「専有」，「読取り不可」，または「書込み不可」（すなわち「共有」以外すべて）でオープンされているファイルを読書き両用でオープンすることはできません。（既定値）

  • 共有／専有モード

    16	専有	ファイルを専有します。このモードでオープンしたファイルは，同じプログラムで再びオープンしたり，他のプログラムや他の利用者がオープンすることはできません。（既定値）
    32	書込み不可	ファイルを書込み不可の共有モードでオープンします。このモードでオープンしたファイルは，同じプログラムの別の機会，他のプログラム，他の利用者などが「書込みのみ」および「読書き両用」でオープンすることはできません。「読取りのみ」としてだけオープンできます。
    48	読取り不可	ファイルを読取り不可の共有モードでオープンします。このモードでオープンしたファイルは，同じプログラムの別の機会，他のプログラム，他の利用者などが「読取りのみ」および「読書き両用」でオープンすることはできません。「書込みのみ」としてだけオープンできます。
    64	共有	ファイルを読書き可能な共有モードでオープンします。このモードでオープンしたファイルは，同じプログラムの別の機会，他のプログラム，他の利用者なども任意の読取り／書込みモードでオープンできます。

  • 新規／既存区別
    ファイルを新規に作成するときは，次を <オープンモード> に足してください。既存ファイルをオープンするときはそのまま何も足さずに指定します。

    4096

    新規

    ファイルを新規に作成します。すでに存在する場合はファイルの長さがゼロに切り詰められます。

• 存在しないファイルを既存ファイルとしてオープンしようとしたときや，ファイル属性が読取り専用のファイルを書込みでオープンしようとすると，オープンに失敗します。
• #FOPEN によってオープンしたファイルは，戻り値として得られる <オープン管理情報> を引数にして，次の関数で取り扱うことができます。

  #FSEEK(<オープン管理情報>[, <バイト位置>, <どこから>])

  #FGETS(<オープン管理情報>)

  #FPUTS(<オープン管理情報>, <文字列>)

  #FCLOSE(<オープン管理情報>)

• オープンに成功した場合，ファイルポインタ（先頭をゼロとするバイト位置）は先頭を指しています。追加書込みなどを行ないたい場合は，#FSEEK を用いてファイルポインタをファイル末に移動する必要があります。

  $F := #FOPEN('FOO.TXT');

  #FSEEK($F, 0, 2);

  #FPUTS($F, '〜〜〜〜!n');

• オープンしたファイルは，#FCLOSE で必ずクローズしてください。クローズされるまでオープンされたままの状態になります。なんらかの理由でクローズされなかったファイルは，DBPro 終了時にすべてクローズされます。
• 以下の組込み関数の引数 <ファイル名> には，#FOPEN の戻り値である <オープン管理情報> を与えることができます。

  #ファイルサイズ(<ファイル名>)／#FSIZE

  #ファイル日付(<ファイル名>)／#FDATE

  #ファイル時刻(<ファイル名>)／#FTIME

戻り値

• オープン管理情報をポインタ型で返します。オープンに失敗するとナルを返します。この値は，変数に代入して #FGETS などの関数の引数にそのまま使用します。

関連項目

#FCLOSE

#FSEEK

#FGETS

#FPUTS