#POKE(<ポインタ>, <オフセット>, <Ｃのデータ型>, <値>)

メモリの内容を変更します。

構文

#POKE(<ポインタ>, <オフセット>, <Ｃのデータ型>, <値>)

引数

<ポインタ>

メモリを指定します。<ポインタ> は #ALLOC の値として得られます。

<オフセット>

<ポインタ> からのバイトオフセットを整数値で指定します。

<Ｃのデータ型>

設定したいデータ型の情報を次の文字で指定します。これによって示されるデータ型は，DBPro のデータ型ではなく，REGISTERROUTINEステートメントでの応用を考慮してＣ言語のデータ型となっています。設定する <値> は，DBProのデータ型として与えます。
文字列で指定した場合も，先頭の１文字だけが有効です。全角半角は区別されませんが，大文字小文字は区別されます。

文字	Ｃのデータ型	<値>のデータ型
c	char	整数型
s	short	整数型
i	int	整数型
l	long	整数型
b	BYTE (unsigned char)	整数型
w	WORD (unsigned short)	整数型
u	UINT (unsigned int)	整数型
W	DWORD (unsigned long)	整数型
f	float	実数型
d	double	実数型
P	void*	ポインタ型
S	char*	文字列型

<値>

設定する値を上の表のデータ型で指定します。

解説

• #POKE は，<ポインタ> で示されるメモリから <オフセット> バイト先の内容に <値> を設定します。<Ｃのデータ型> には，設定したいデータ型を指定します。
• #ALLOC で割り当てられたサイズを越えたオフセットを指定したり，文字列型でない領域を文字列型としてアクセスすると不測の事態を招きます。
• 次のようなＣの構造が $MEM で示されるメモリ中にあるとします。

  struct {

  WORD w;

  char* lpstr;

  char str[10];

  };

  w を変更するには次のようにします。

  #POKE($MEM, 0, 'w', 123);

  lpstr 自身の値を変更するには次のようにします。

  #POKE($MEM, 2, 'P', #ALLOC(80));

  このとき，以前の lpstr の値は捨てられてしまうので，必要ならば次のようにあらかじめ lpstr が指すメモリを開放しておく必要があります。

  #FREE(#PEEK($MEM, 2, 'P'));

  #POKE($MEM, 2, 'P', #ALLOC(80));

  lpstr に，シフト JIS の文字列 $STR をポイントさせるには次のようにします。

  #POKE($MEM, 2, 'P', #POKE(#ALLOC(#桁数($STR)+1), 0, 'S', $STR));

  これは，$STR の複製を作ってそのポインタを設定しています。
  str に含まれる文字列を $STR に変更するには次のようにします。

  #POKE($MEM, 6, 'S', $STR);

  このとき，$STR が 9 バイトより長い文字列だと破綻します。

戻り値

• <値> を返します。<ポインタ> がナルならナルを返します。

注意

• Windows プログラミングの経験のない方は使用を控えてください。

関連項目

#桁数

#ALLOC

#FREE

#PEEK

REGISTERROUTINEステートメント