式入力ダイアログ

さまざまな式の入力を支援し,入力・編集された式をダイアログ中のエディットボックスや編集ウィンドウのセルに戻します。式の構成要素である項目名,組込み関数呼出し,演算子などを選ぶだけで入力できます。


式入力ダイアログ

手順概要

このダイアログは,[編集]-[入力補助]-[式入力]コマンド,およびダイアログ中で式を入力する領域の右下に設けた[...]ボタンによって開かれます。式入力ダイアログでは,式を構成する項目名や組込み関数呼び出しなどを選びながら,上部にある入力領域に式を作成します。

  1. 入力領域で要素を入力したい位置に文字カーソルを移動します。
    ここに文字を直接入力することもできます。
  2. [項目名/変数名/オブジェクト名]リストボックスには対象としている表またはカードの項目名,ファイル内変数名,式オブジェクト名,データオブジェクト名が表示されています。
    いずれかの名前を選ぶと,その項目やオブジェクトの[説明]がダイアログ下部に表示され,ダブルクリックか[貼付け]ボタンで入力領域に挿入されます。
    [他のファイル]ボタンを押すと,ファイル選択ダイアログが開き,そこで指定した表またはカードの項目名やオブジェクト名が[項目名/変数名/オブジェクト名]リストボックスに表示されます。ここで指定したファイルはボタン上のドロップダウンリストボックスに登録され,以後はこのドロップダウンリストボックスから選ぶだけで表またはカードを指定できるようになります。登録されたファイル数がシステムの最大数を超えると,最も長く使われていないファイルが削除されます。
    [修飾付き]をチェックしておくと,項目名の前に表名の修飾子が付いた形で入力されます。
  3. [要素の分類]ツリーから入力したい要素の分類を選びます。
    その分類に属する入力候補が[要素]リストボックスに表示されます。
    [要素]リストボックスで入力候補の要素を選ぶとダイアログの下部にその要素の簡単な説明が表示されます。
    その要素でよければ,ダブルクリックするか[貼付け]ボタンを押すと,上の入力領域の文字カーソルの位置に挿入されます。
    [要素]に関数名が表示されているときは,[?]ボタンを押すと選んだ関数の詳しいヘルプが表示されます。
  4. [+]〜[NOT]の各ボタンを押すと,それぞれ対応する演算子を入力することができます。
    [表引]ボタンを押すと,表引き設定ダイアログを使って表引き関数呼び出しを引数と共に入力できます。
    [ファイル名]ボタンを押すと,ファイル選択ダイアログが開き,任意のファイル名を入力できます。
    [改行]ボタンを押すと,入力領域に改行コードを入力します。
  5. [元に戻す]ボタンでは直前に入力した要素を取り消すことができます。
  6. この式入力ダイアログは全体のウィンドウサイズを広げることができます。ダイアログの周囲をドラッグすると,ウィンドウが広がり,入力領域や各リストボックスも広がります。
  7. [OK]ボタンを押すと,最終的に入力領域に設定されている文字列が呼び出し元のエディットボックス全体に入力されます。

各ダイアログ項目の説明

入力領域
ダイアログ上部の大きなエディットボックスが編集対象となる式を入力する領域です。
式入力ダイアログが開くと,開く前に入力していたエディットボックスにあった文字列がそのまま上部のエディットボックスに設定されます。文字カーソルも元の文字列での位置と同じ位置に設定されます。
入力領域には文字を直接入力することもできますし,下のボタンやリストボックスから要素を選んで入力することもできます。
入力したい式の形が整ったら[OK]ボタンを押すと,式入力ダイアログを呼び出した元のエディットボックスに入力され,エディットボックスにあった文字列全体と置き換わります。
項目名/変数名/オブジェクト名
基本的には表の項目名を入力するための専用のリストボックスです。表のファイル内変数名やカードのオブジェクト名を入力するときもここで指定します。
入力したい項目名(または変数名,オブジェクト名)を選ぶとダイアログの下部にその項目の説明属性が表示され,ダブルクリックか[貼付け]ボタンでその項目名が入力領域に入力されます。
どの表の項目名を入力するか,あるいはどのカードのオブジェクト名を入力するかは,リストボックスのすぐ下にあるドロップダウンリストボックスで指定します。このドロップダウンリストボックスには次の表またはカードファイルが含まれています。

表編集および表定義ウィンドウ<現在の表>および[他のファイル]ボタンで指定されたファイル
カード編集およびカードレイアウトウィンドウ<現在の対象表>,<現在のカード>および[他のファイル]ボタンで指定されたファイル
ビュー定義ウィンドウ<現在のビュー>,すべての元表および[他のファイル]ボタンで指定されたファイル
DPL作成ウィンドウ[他のファイル]ボタンで指定されたファイル

修飾付き
[項目名/変数名/オブジェクト名]リストボックスで入力される項目名を,<表修飾子>付きの項目名にします。<表修飾子>中のファイル名は,現在表から(DPL作成ウィンドウの場合は編集中のDPLファイルから)の相対パスで表現されます。→機能ガイド:式の要素:項目参照
他のファイルボタン
入力したい項目名(またはファイル内変数名,オブジェクト名)が含まれるファイルがドロップダウンリストに登録されていない場合に,新しい表ファイル(またはカードファイル)を指定します。ファイル選択ダイアログが開くので,新たに項目名入力(またはオブジェクト名入力)の対象にしたいファイルを指定して[OK]ボタンを押します。
指定したファイルの項目名一覧(またはオブジェクト名一覧)が[項目名/オブジェクト名]リストボックスに表示されます。
ここで指定したファイルは,以後,[項目名/変数名/オブジェクト名]リストボックス下のドロップダウンリストボックスに表示されます。ドロップリストダウンリストボックスに登録されたファイル数が最大数を超えた場合には,最も長く使われていないファイルが削除されます。
要素の分類
分類ツリーでは,選択入力したい要素の分類を選びます。表の項目名,変数名とカードのオブジェクト名は[項目名/変数名/オブジェクト名]リストボックスに常に表示されているので,ここでは選べません。分類は以下の構造を持ち,それぞれを選ぶと分類に応じた一覧が[要素]リストボックスに表示されます。

関数:日本語 この分類を選ぶと,すべての組込み関数が[要素]リストボックスに日本語名の五十音順で一覧されます。ただし,英語名だけしかもたない関数も一緒に表示されます。
「関数:日本語」の下位には次の関数分類が表示され,これらを選ぶとその分類に含まれる関数だけが[要素]リストボックスに一覧されます。
  • 真偽判定関数
  • 文字列関数
  • 日時関数
  • 変換関数
  • 集計関数
  • 番号付け関数
  • 数学関数
  • 表引き関数
  • データベース関数
  • ファイル操作関数
  • その他の関数
関数:英語 「関数:日本語」と同じ動きですが,関数名は英字名のABC順で表示されます。日本語名だけしかもたない関数も一緒に表示されます。
  • 真偽判定関数
  •   …
  • その他の関数
演算子 よく使う演算子は中央のボタンで入力できますが,ボタンにない演算子を入力したいときや演算子の簡易説明を見たいときに選びます。「演算子」のルートノードを選ぶとすべての演算子が,下位に表示されている演算子分類を選ぶとその分類の演算子だけが[要素]リストボックスに一覧されます。
  • 算術演算子
  • 文字列演算子
  • 比較演算子
  • 論理演算子
  • 代入演算子
定数 データ型に応じた定数のひな形が表示されます。実際の値は入力領域に直接入力してください。
システム変数 DPL作成ウィンドウの場合にだけ有効であり,プログラム中で利用されるシステム変数の名前が並びます。

要素
[要素の分類]ツリーで指定された分類の式要素が表示されます。入力したい要素を選ぶと,ダイアログの下部にその要素の簡単な説明が表示されます。
ダブルクリックするか[貼付け]ボタンを押すと,その要素が入力領域に入力されます。組込み関数の場合は,引数のための括弧も入力され,文字カーソルが括弧の間に置かれます。
?ボタン
[要素の分類]で「関数」が選ばれ,[要素]のいずれかの関数名が選ばれているときだけ有効です。このボタンを押すと,選ばれている関数のヘルプが HTMLファイルのブラウザによって表示されます。
入力候補に対する説明文
[要素]リストボックスまたは[項目名/変数名/オブジェクト名]リストボックスで選んだ入力候補の簡単な説明文がダイアログの下部に表示されます。選んだ要素が項目名,オブジェクト名または変数名の場合,それらに定義されている説明属性の文字列が表示されます。組込み関数や演算子の詳しい説明が必要な場合は,[ヘルプ]ボタンを押してダイアログのヘルプを表示させ,そこから対応する要素のヘルプに移動してください。
演算子ボタン
[+]〜[NOT]の各ボタンを押すと,それぞれのボタンに表示されている文字が入力されます。AND,OR,NOT の各論理演算子の場合は前後に半角空白が付きます。
表引ボタン
表引き関数呼び出しを入力するための表引き設定ダイアログが開きます。
表引き関数呼び出しは,通常の関数分類として入力することもできますが,表引き設定ダイアログを使うとより簡単に引数を指定することができます。表引き設定ダイアログの[OK]ボタンを押した時点で表引きの設定が入力領域に入力されます。
ファイル名ボタン
ファイル選択ダイアログが開き,ファイル名を入力することができます。
改行ボタン
入力領域の文字カーソルの位置で改行します。
貼付けボタン
[要素]リストボックスまたは[項目名/変数名/オブジェクト名]リストボックスで選ばれているもののうち,後から選ばれた方を入力領域に入力します。
元に戻すボタン
直前の操作で行なわれた入力領域に対する編集内容を元に戻します。

備考

関連項目

→
→[編集]-[入力補助]-[式入力]
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