代入ステートメント

変数や，項目値などの値を変更します。

形式

結果

例

構造	コマンド	パラメータ
	代入	$合計 := $単価 * $数量
	代入	@名簿.[年齢] := #年齢(@名簿.[誕生日],#日付(#年(#日付)||'-04-01'))
	代入	[表示用オブジェクト] := '計算中です'
	代入	@メインメニュー.[現在状態表示欄] := $状態1 || $状態2
	代入	@select := @@
	代入	@FILE := #IF($MONTH>=4,@NEWFILE,@OLDFILE)
	代入	@@.[NAME] := $LAST_NAME + $FIRST_NAME

解説

• 代入式の左辺には，次のいずれかを指定できます。

  <変数参照>

  <項目参照>

  <オブジェクト参照>

  <カーソル名>

• 右辺の <式> が<論理式> や <比較式> のような論理値のときは，値が真ならば整数の 1 ，偽ならば整数のゼロが代入されます。
• <変数参照> には任意のデータ型の値を代入できます。システム変数に代入することもできます。また，右辺はカーソル式でも構いません。変数自身はデータ型をもちません。そのとき代入されているデータ型と同じ型として扱われます。
• <項目参照> および <オブジェクト参照> への代入の場合は，変数への代入と異なり，右辺の式のデータ型は左辺のデータ型に代入可能な型でなければなりません。
• 項目に対する代入は，カーソル位置のレコードに対してレコード更新ステートメントを実行したのと同じ効果をもちます。すなわち，代入ステートメント

  代入 @CURSOR.[項目] := <式>

  は，次のレコード更新ステートメントと等価です。

  レコード更新 @CURSOR, ([項目]:=<式>)

  ただし，代入ステートメントでは，一度に一つの項目にしか値を代入できないので，複数の項目に値を設定しようとすると，その分の代入ステートメントを書かなければなりません。これは，その回数分のレコードの読み書きが起こり，処理効率がいいとはいえません。これに対し，レコード更新ステートメントでは一度に複数の項目への値の設定が可能です。これだと，レコードの読み書きが一回で済み，代入ステートメントよりも効率がよくなります。項目への代入には，レコード更新ステートメントを使うことをお勧めします。
• オブジェクトへの代入は，形の上では項目への代入となんら変わりません。代入される先がレコードではなくカードファイルに定義されているデータオブジェクトであることだけが異なります。データオブジェクトは主に利用者とのインタフェースのために用いられるものであって，その内容は，カーソルが指すレコードが移動しても変わりませんし，カードファイルがクローズされると失われてしまいます。
• カードの項目オブジェクトへの代入は，項目への代入として行ないます。その他のオブジェクト（式オブジェクト，図形オブジェクトなど）の内容を DPL中から直接変更することはできません。
• <カーソル名> への代入は，右辺がカーソル式でなければなりません。カレントカーソル @@ にも代入できます。右辺が @@ でも構いません。

注意

• DBPro V3 までは，代入ステートメントであることを識別する 代入 を省略することができましたが，V4 では 代入 を省略すると，それは式ステートメントに <代入式> を書いたものと解釈されます。式ステートメントの場合，もし式中でエラーが発生した場合，ステートメントから戻ることなく DPL の実行が終了してしまいます。また，$$CMDSTATE の値は設定されず，代入を実行する以前の値のままになります。代入を行なおうとする場合，代入 も書いて代入ステートメントとして書くことをお勧めします。

関連項目

変数

式

式の構文

DPLの構文

$$CMDSTATE一覧