DBProヘルプ：レコード更新ステートメント

レコード更新ステートメント

カーソル位置のレコードの項目値を更新します。

	レコード更新	[ <カーソル名> , ]
		[ ( <項目名> := <式> [ , <項目名> := <式> ]... ) ]

<カーソル名>: 更新するレコードを指定します。省略するとカレントカーソルが指すレコードを更新します。
( <項目名> := <式> [ , <項目名> := <式> ]... ): 更新するレコードの各項目の値を指定します。<項目名> の項目に，対応する <式> の値が設定されます。<式> のデータ型は，<項目名> で指定する項目のデータ型に代入可能なものでなければなりません。ここで項目の値が指定されなかった項目の値は変更されません。

<カーソル名>		レコード更新ステートメント実行後もカーソルが指す位置は変わりません。連続更新するためには，カーソルを移動しなければなりません。
カレントカーソル		<カーソル名> と同じ内容になります。
$$CMDSTATE	= 0	正常終了
	= 201	カーソルが正しくありません
	= 211	項目値の重複禁止に違反する挿入または更新を行なおうとしました
	= 212	入力必須項目にデータが設定されていません
	= 213	レコードの検査条件に違反する挿入または更新を行なおうとしました
	= 214	権限で許されていない更新を行なおうとしました(参照のみでオープンされている表に対する更新も含みます)
	= 221	数値，時刻などのデータ表現が正しくない，または実行時指定で入力した式の形式が正しくありません
	= 254	式中に間違ったデータ型の値が含まれています

レコード更新ステートメントで指定した変更は，ただちにレコードに反映され，そのファイルが画面に表示されている場合には画面表示も更新されます。
一度更新してしまった変更を取り消すことはできません。クローズステートメントで，保存=しないを指定すれば，表全体をオープン前，または保存ステートメント実行前の状態に戻すことができます。
レコード更新ステートメント

レコード更新 @CURSOR,([A]:='XYZ')

と，項目に対する代入ステートメント

@CURSOR.[A] := 'XYZ'

とは同じ効果をもちます。ただし，一つのレコードに対して複数の項目の値を設定する場合，代入ステートメントで行なうと代入のたびにファイルに対するレコードの読み出しと格納の入出力が起こるので，処理効率が落ちます。複数の項目を同時に更新できる場合には，レコード更新ステートメントを使うことをお勧めします。
カードのグループ項目に対するレコード更新を行なっても，グループ全体が更新されるわけではありません。対象となっている１レコードのみが更新されます。