書出しステートメント

カーソルで指定したファイルのデータを表ファイルまたはテキストファイルに書き出します。


形式

  書出し[ <カーソル名> , ] <表ファイル名>
, 種別 = 表
, 項目対応 = 同名 | 順序 | ( <元項目名> : <先項目名> [ , <元項目名> : <先項目名> ]... )
, 対象項目 = 表示項目 | 全項目
, 既存ファイル = 問合わせ | 中止 | 上書き | 追加 | データのみ上書き
, 変数書出し = する | しない
, 登録情報書出し = する | しない
, 権限書出し = する | しない
, エラーデータ無視 = 全部 | なし | ( <エラー種別> [ , <エラー種別> ]... )
書出し[ <カーソル名> , ] <可変長項目テキストファイル名>
, 種別 = コンマ区切り | タブ区切り
, 対象項目 = 表示項目 | 全項目 | ( <元項目名> [ , <元項目名> ]... )
, 項目名行 = あり | なし
, 既存ファイル = 問合わせ | 中止 | 上書き | 追加
, 引用符処理 = 自動 | 数値以外 | 値があれば | 全部
, 改行書出し = する | しない
書出し[ <カーソル名> , ] <可変長項目テキストファイル名>
, 種別 = 任意区切り
, 対象項目 = 表示項目 | 全項目 | ( <元項目名> [ , <元項目名> ]... )
, レコード区切り = <文字列式> | 改行 | 連続改行 | 改ページ | タブ | なし
, 項目区切り = <文字列式> | 改行 | 連続改行 | 改ページ | タブ | なし
, 項目引用符 = <文字列式> | なし
, 引用符処理 = 自動 | 数値以外 | 値があれば | 全部
, 改行書出し = する | しない
, 項目名行 = あり | なし
, 既存ファイル = 問合わせ | 中止 | 上書き | 追加
書出し[ <カーソル名> , ] <固定長項目テキストファイル名>
, 種別 = 固定長
, 対象項目 = ( <元項目名> : <項目桁数> [ , <元項目名> : <項目桁数> ]... )
, 桁数意味 = 項目ごと | 先頭からの累積
, レコード区切り = <文字列式> | 改行 | 連続改行 | 改ページ | タブ | なし 互換のために「改行区切り=あり|なし」も「レコード区切り=改行|なし」として処理する。
, 改行書出し = する | しない
, 項目名行 = あり | なし
, 既存ファイル = 問合わせ | 中止 | 上書き | 追加
書出し[ <カーソル名> , ] <HTMLファイル名>
, 種別 = HTML
, 対象項目 = 表示項目 | 全項目 | ( <元項目名> [ , <元項目名> ]... )
, 項目名行 = あり | なし
, 境界線太さ = <太さ>
, T型書出し = する | しない
, 文字参照変換 = する | しない
, キャプション = <表題文字列>
, テンプレート = <テンプレートファイル名> | テーブルのみ
, 既存ファイル = 問合わせ | 中止 | 上書き
書出し[ <カーソル名> , ] <XMLファイル名>
, 種別 = XML
, 対象項目 = ( <元項目名> [ : <データタグ> [ : <項目名タグ> ] ] [ , <元項目名> [ : <データタグ> [ : <項目名タグ> ] ] ]... )
, タグ = ( <タグ種別> : <タグ> [ , <タグ種別> : <タグ> ]... )
, 項目名行 = あり | なし
, 文字参照変換 = する | しない
, キャプション = <表題文字列>
, テンプレート = <テンプレートファイル名> | テーブルのみ
, 既存ファイル = 問合わせ | 中止 | 上書き
書出し[ <カーソル名> , ] 定義名指定
, 定義名 = <書出し定義名>
書出し[ <カーソル名> , ] 実行時指定

パラメータ

<カーソル名>
書出し元の表ファイルを指定します。<カーソル名> が指す表のすべてのレコードが書き出されます。省略するとカレントカーソルが指す表を書き出します。<カーソル名> が選択ウィンドウを指していれば,そこに含まれるレコードのみが書き出されます。
<表ファイル名>
書出し対象の表ファイルの名前を文字列式で指定します。
<可変長項目テキストファイル名>
書出し対象のテキストファイルの名前を文字列式で指定します。
<固定長項目テキストファイル名>
書出し対象のテキストファイルの名前を文字列式で指定します。
<HTMLファイル名>
書出し対象のHTMLファイルの名前を文字列式で指定します。
<XMLファイル名>
書出し対象の XMLファイルの名前を文字列式で指定します。
種別
書出し対象のファイルの種別を指定します。
表ファイルまたはビューファイルを書き出します。(既定値)
コンマ区切り各項目が半角コンマで区切られ,各レコードが改行コードで区切られている可変長項目のテキストファイルを書き出します。
タブ区切り各項目がタブコードで区切られ,各レコードが改行コードで区切られている可変長項目のテキストファイルを書き出します。
任意区切り指定する任意の項目区切り,レコード区切りをもつ可変長項目のテキストファイルを書き出します。
固定長各項目の幅が固定であるテキストファイルを書き出します。
HTMLHTMLファイルの表(<TABLE> 〜 </TABLE>)として書き出します。
XMLXMLファイルの表として書き出します。
項目対応
書き出し対象が表ファイルである場合に,書き出し元の項目と書き出し対象表の項目との対応を指定します。
同名 項目の名前で対応させます。相手側に同名の項目がない項目は書き出されません。(既定値)
順序 項目の順序で対応させます。項目数が少ない方の項目数分だけ書き出されます。
( <元項目名> : <先項目名> [ , <元項目名> : <先項目名> ]... )
 項目の対応を列挙します。<元項目名> は <カーソル名> で指定したファイルの項目,<先項目名> は <表ファイル名文字列式> で指定したファイルの項目を表わします。ここで指定されていない項目は書き出されません。新規のファイルに書き出すときは,<先項目名> の指定は無視され,<元項目名> と同じ名前の項目として書き出されます。既存ファイルへの書出しのときは,<先項目名> で示される項目が存在していなければなりません。
対象項目
書き出す項目を指定します。ここで指定した項目だけ左から順に書き出されます。種別が のとき項目名の指定はできません。
表示項目<カーソル名> で指定するファイルの現在の表示幅がゼロでない項目だけを書き出します。(固定長項目テキスト以外での既定値)
全項目すべての項目を書き出します。
( <元項目名> [ , <元項目名> ]... )
 指定する項目だけ書き出します。コンマ区切り,タブ区切り,任意区切りテキスト,HTMLファイルに対してだけ指定できます。
( <元項目名> : <項目桁数> [ , <元項目名> : <項目桁数> ]... )
 固定長項目テキストに対してだけ指定でき,指定する項目だけ書き出します。固定長項目テキストの場合の対象項目は必ずこの形式で指定し,テキストファイル中での各項目の長さを桁数(バイト数)で指定します。
( <元項目名> [ : <データタグ> [ : <項目名タグ> ] ] [ , <元項目名> [ : <データタグ> [ : <項目名タグ> ] ] ]... )
 XML書出しのときだけ指定でき,書き出す項目と,その項目名およびデータを囲むタグを指定します。<データタグ>,<項目名タグ> はいずれも文字列式で指定します。
桁数意味
固定長項目テキストに対してだけ指定でき,対象項目パラメータで指定する <項目桁数> の意味を指定します。
項目ごと各項目単独のバイト数を指定します。(既定値)
先頭からの累積レコード先頭からその項目の最後までのバイト数を指定します。この値は,レコード先頭をゼロとしたときの,次の項目の先頭バイト位置に相当します。
変数書出し
新しい表ファイルへの書出しの場合に,変数定義とその値を書き出すか否か指定します。既存ファイルパラメータが 上書き または 問合わせ の場合にだけ有効です。既定値は しない です。
登録情報書出し
新しい表ファイルへの書出しの場合に,索引,表示形式,探索条件などの登録定義情報も書き出すか否かを指定します。既存ファイルパラメータが 上書き または 問合わせ であり,かつ対象項目が 全項目 の場合にだけ有効です。既定値は しない がです。
権限書出し
表ファイルへの書出しの場合に,書出し元の権限情報を書出し対象表に書き出すか否かを指定します。この指定は,利用者管理が行なわれている環境において,既存ファイルパラメータが 上書き または 問合わせ の場合にだけ有効です。
しない書出し元の権限情報は書き出されません。書出し対象表は,書出しを実行したときの利用者をファイル所有者とし,その利用者に対してだけすべての権限が付与されます。(既定値)
する 書出し元と同じ権限が書出し対象表にも登録されます。
レコード区切り
任意区切りテキストおよび固定長項目テキストでのレコード区切り文字を指定します。記号のみが指定可能で,先頭の1文字が有効です。省略したときは改行とみなされます。特殊な区切り文字としては以下が指定できます。
改行 一つの改行を区切りとします。
連続改行連続する二つの改行を区切りとします。
改ページ 一つの改ページを区切りとします。
タブ 一つのタブを区切りとします。
なし レコード区切りは書き出されません。
項目区切り
任意区切りテキストでの項目区切り文字を指定します。記号のみが指定可能で,先頭の1文字が有効です。省略したときはコンマ(,)とみなされます。特殊な区切り文字としては以下が指定できます。
改行 一つの改行を区切りとします。
連続改行連続する二つの改行を区切りとします。
改ページ 一つの改ページを区切りとします。
タブ 一つのタブを区切りとします。
なし 項目区切りは書き出されません。
項目引用符
任意区切りテキストで,文字列の引用符に用いる文字を指定します。記号のみが指定可能で,先頭の1文字が有効です。省略したときは二重引用符(")とみなされます。アポストロフィ(')を指定するときは,'!'' とするか `'` とするかしてください。→文字列定数
なし を指定したときは項目引用符は書き出されません。
引用符処理
コンマ区切り,タブ区切り,任意区切りのテキストファイルの場合に,項目引用符を付加する条件を指定します。
自動値の文字列に項目引用符やレコード区切りが含まれるなど,必要な項目値だけ引用符で囲みます。(既定値)
数値以外整数型,数値型,実数型以外のすべての項目値を引用符で囲みます。ただし,ナルは引用符で囲まれません。
値があればナルを除くすべての項目値に対して引用符で囲みます。
全部すべての項目値に対して引用符で囲みます。ナルは二つの連続する引用符(たとえば "" )として書き出されます。
改行書出し
改行文字をそのまま書き出すかどうかを指定します。
する改行文字をそのまま書き出します。区切り文字に改行文字が含まれていると,データ中の改行と区切りとして書き出した改行の区別が付かなくなります。
しない改行文字を半角空白に置き換えて書き出します。(既定値)
項目名行
書き出されるテキストファイルの最初の行に,項目名から成る行を書き出すかどうかを指定します。
あり項目名行を書き出します。(HTML/XML書出しのときの既定値)
なし項目名行を書き出しません。(HTML/XML書出し以外のときの既定値)
境界線太さ
HTML書出しの場合に表の各セルを区切る線の太さを指定します。ゼロを指定すると境界線のない表が書き出されます。省略すると1になります。
T型書出し
HTML書出しの場合に,一つのレコードを,左に項目名・右にデータという形の一つの表として書き出します。レコード数分の表が書き出されます。
するT型書出しをします。
しないT型書出しをしません。(既定値)
文字参照変換
HTML/XML書出しの場合に,< > " & などの文字を &#60; &#62; &#34; &#38; などに置き換えて書き出すか,そのまま書き出すかを指定します。
する文字参照変換を行ないます。(既定値)
しない文字参照変換を行ないません。
キャプション
HTML/XMLの表に付ける表題(<CAPTION> タグの内容)を文字列式で指定します。省略したときは出力されません。
テンプレート
書き出されるHTML/XMLファイルの <TABLE> タグで囲まれた部分以外の形を指定します。省略するとシステムで決められた形で書き出されます。
<テンプレートファイル名>任意のHTML/XMLファイルのパスと名前を文字列式で指定します。そのHTML/XMLファイルをひな形とし,その中の <!--#dbpro table--> の部分を書き出されたデータ(<TABLE></TABLE> または指定したテーブルタグで囲まれた部分)で置き換えたファイルを書き出します。
テーブルのみ<TABLE></TABLE> の部分だけが書き出され,HTMLとしてのヘッダー部や XML宣言は書き出されません。
既存ファイル
ファイル名文字列式で指定したファイルがすでに存在するときの処理を指定します。
問合わせ上書きするか,書込みを中止するかを問い合わせるダイアログを表示します。(既定値)
中止 書込みを中止します。
上書き 既存のファイルに上書きします。既存ファイルの内容は失われます。
追加 既存のファイルの最後に追加します。
データのみ上書き通常の 上書き はデータ以外の各種定義情報も上書きしてしまうのに対し,これはデータのみ上書きします。表ファイル以外では,上書き と同じ振る舞いです。
タグ
XML書出しの場合に,使用するタグを指定します。<タグ種別>,<タグ> ともに文字列式で指定します。→書出しダイアログ:XMLタグページ
エラーデータ無視
表書き出し時にレコードの整合性が取れないようなエラーを無視して書き出しを継続させるときに指定します。省略した場合はいずれのエラーが起こってもエラー終了します。全部 を指定したときは,以下のすべてのエラー種別が指定されたとみなされます。<エラー種別> には次のものが指定できます。
表検査条件違反
項目検査条件違反
入力必須違反
重複禁止違反
バイナリデータ
不正データ形式
不正区切り位置
定義名指定
定義名
表ファイルにあらかじめ登録されている書出し定義を使って書出しを実行することを指定します。<書出し定義名> には書出し定義の名前を文字列式で指定します。その定義内容に従って書出しが実行されます。
実行時指定
実行時に書出しダイアログを表示して,ファイル名やファイル種別を指定させます。

結果

<カーソル名>変化しません。
カレントカーソル<カーソル名> と同じ内容になります。
$$FILENAME書き出されたファイルの完全パス名が設定されます。
$$CMDSTATE= 0正常終了
= 31 ファイル選択ダイアログで [キャンセル] ボタンが押されました。または,継続/中止を指定するダイアログで [中止] ボタンが押されました
= 32 書出しが途中で中止されました
= 112既存のファイルに書き出そうとしました
= 114指定されたファイルは使用中です
= 201カーソルが正しくありません
= 310指定された書出し定義が登録されていません

構造コマンドパラメータ
 書出し'TARGET.DPT'
 書出し@月報, $フォルダ+#文字列($月)+'月.DPT', 既存ファイル=上書き
 書出し@data, 'work.txt', 種別=コンマ区切り, 対象項目=([名前], [〒], [住所], [電話])
 書出し'TEMP.FIX', 種別=固定長, 対象項目=([名前]:20, [〒]:6, [住所]:60, [電話]:16), 既存ファイル=追加

解説

関連項目

→[ファイル]-[書出し]
→読込みステートメント
→DPLの構文
→$$CMDSTATE一覧
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