読込みダイアログ

表ファイルに他のファイルからデータを読み込むために,さまざまなパラメータを設定します。


目次
共通部分
表ファイルの場合
ファイルページ:表ファイルの場合
対象項目ページ:表ファイルの場合
コンマ/タブ/任意区切りテキストの場合
ファイルページ:コンマ/タブ/任意区切りテキストの場合
対象項目ページ:コンマ/タブ/任意区切りテキストの場合
固定長テキストファイルの場合
ファイルページ:固定長テキストファイルの場合
対象項目ページ:固定長テキストファイルの場合
関連項目

読込みダイアログ:ファイルページ(表ファイル)

共通部分

読込み定義名
読込みでは,読み込む表の項目と読み込まれるデータファイルのデータとの対応付けをはじめとして,さまざまなパラメータの設定が必要になります。同じ形式のファイルを繰り返し読み込む場合に,毎回同じ設定をしないで済むように,一度設定したパラメータに名前を付けて登録し,それを繰り返して利用できます。
順序ボタン
このボタンを押すと,[読込み定義名] リストボックスに表示される読込み定義名の順序を変更できます。→登録順序変更ダイアログ
定義登録/更新ボタン
[読込み定義名] に新しい名前を入力したときは [定義登録] ボタンになります。
[読込み定義名] から登録済みの名前を選んで,設定を変更したときは [定義更新] ボタンになります。
定義削除ボタン
[読込み定義名] で登録済みの名前が選ばれているときは,[定義削除] ボタンでその読込み定義を削除できます。

ファイルページの共通部分

ファイルページの内容は読み込もうとするファイルの種別によって異なりますが,次の各項目はいずれのファイル種別の場合も共通です。

種別
読込み対象とするファイルの種別を次から選びます。それぞれに応じて設定すべき他のパラメータが変わってきます。
対象ファイル
読込み対象のファイルを指定します。
読込み対象項目
現在の表のどの項目に読み込むかを指定します。
すべて現在の表のすべての項目に値を読み込もうとします。ただし,実際に読み込まれる項目は,表ファイルのときの [項目対応],テキストファイルのときの [項目個数],対象ファイル中の実際のデータ数などによって変わってきます。
表示中現在表示中の項目に対して読み込もうとします。やはり,実際に読み込まれる項目は状況によって変わります。
ハイライト対象データをハイライトして読込みを実行しようとしたときに選べます。ハイライトした項目に対してだけ読み込もうとします。
[読込み対象項目] に「ハイライト」を指定した読込み定義は,表ファイルに登録できません( [定義登録] ボタンが無効になります)。
指定読込み対象項目を「対象項目」ページで個々に指定します。
「指定」以外を選んだ場合,「対象項目」ページは無効になり指定できません。ただし,[種別] が「固定長」の場合は,各項目の長さを指定するためだけに「対象項目」ページが有効になります(対象項目の追加・削除はできず,長さの変更だけができます)。
表の最後へ読み込む
[表の最後へ読み込む] をチェックすると,そのときのセルカーソルの位置に関わらず,カーソルを末尾に移動させてから読み込みます。そうでなければ,そのときのカーソル位置の直前に読み込みます。

表ファイルの場合

ファイルページ:表ファイルの場合

項目対応
[読込み対象項目] が「すべて」,「表示中」または「ハイライト」のときに,現在表の読込み対象項目と対象表の項目との対応をどのような方法で行なうかを指定します。[読込み対象項目] が「指定」の場合,[項目対応]は指定できません(「対象項目」ページで指定します)。
同名:対象表に同じ項目名がある場合に,その項目の値を読み込みます。
順序:項目名には関わらず,現在表の表示順序([読込み対象項目]が「すべて」の場合,表示幅ゼロの項目も含めた順序)と対象表に定義されている項目順序で対応付けして読み込みます。
レコードマークも読み込む
オンにすると,元のレコードの状態のまま読み込まれます。オフにすると,読み込まれるレコードにレコードマークは付きません。

対象項目ページ:表ファイルの場合

読込みダイアログ:対象項目ページ(表)
現在表の項目
レコードが読み込まれる現在表の項目が並んでいます。この各項目に対して,読込み対象表の項目を対応付けて行きます。
  1. 対応付けする [現在表の項目] を選びます。
  2. [対象表の項目一覧] から相手の項目を選びます。
  3. [設定] ボタンを押して対応付けます。[対象表の項目一覧] で選んでいた項目が [対応する対象表の項目] として表示されます。
  4. 読み込みたいすべての項目に対して上記を繰り返します。
対応する対象表の項目
[設定] ボタンなどによって対応付けられた対象表の項目が表示されます。対応付けられていない項目には何も表示されません。
現在表項目の候補
[現在表の項目] に表示される項目名をすべての項目にするか,表編集ウィンドウに表示中の項目だけにするか,ハイライトした項目だけにするかを選びます。
対象表の項目一覧
項目対応のために読込み対象表の項目が並んでいます。
設定ボタン
[現在表の項目] で選んでいる項目と [対象表の項目一覧] で選んでいる項目とを対応付けます。[対象表の項目一覧] で選んでいる項目が [対応する対象表の項目] に表示されます。
解除ボタン
[現在表の項目] で選んでいる項目の対応付けが解除されます。
同名ボタン
[現在表の項目] と [対象表の項目一覧] とで同じ名前のすべての項目を対応付けます。
順序ボタン
[現在表の項目] と [対象表の項目一覧] とに表示されている項目を,名前に関係なく上から順にすべて対応付けます。
全解除ボタン
[現在表の項目] のすべての対応付けを解除します。

コンマ/タブ/任意区切りテキストの場合

ファイルページ:コンマ/タブ/任意区切りテキストの場合

読込みダイアログ:ファイルページ(区切りテキスト)

[種別],[対象ファイル],[読込み対象項目] および [表の最後へ読み込む] は,表ファイルの場合と同じです。→ファイルページの共通部分

レコード区切り
[種別]が「任意区切り」または「固定長」の場合にだけ指定でき,読込み対象ファイルのレコード区切りを指定します。「任意区切り」の場合には,空白,任意の記号文字1文字または次のいずれかが指定できます。「固定長」の場合には,<改行> または <なし> のいずれかだけが指定でき,その他の区切りは指定できません。
<改行>
<連続改行>連続する二つの改行が一つの区切りを表わします。
<改ページ>
<タブ>
<なし>「任意区切り」の場合,[項目個数]で指定する個数の項目値ごとにレコード区切りがあると解釈されます。
「固定長」の場合,対象項目ページで指定される各項目長の合計ごとにレコード区切りがあると解釈されます。
[全/半角区別]を指定しないと,レコード区切りに空白または記号文字が指定されたときに全角文字と半角文字は同一視されます。
[種別]が「コンマ区切り」または「タブ区切り」の場合,[レコード区切り]は強制的に <改行> に設定されます。
項目個数
[種別]が「表/ビュー」以外のときに指定でき,読込み対象ファイルでの1レコードを構成する項目数を指定します。ゼロを指定すると,読込み対象項目の個数と同じ個数とみなされます。
ここで指定する[項目個数]の値,[読込み対象項目]または対象項目ページで指定する読込み対象項目の個数,ならびに対象ファイルのレコード中に実際に存在する項目値の個数の関係により,各項目に読み込まれる値は次のようになります。
値数:実際の値数,対象項目:読込み対象項目数
レコード区切りありレコード区切り:<なし>
値数≦対象項目≦[項目個数] 項目値数を超える読込み対象項目には初期値式の値が設定されます。初期値式がなければナルが設定されます。 レコード区切りなしでは[項目個数]で指定した値が対象ファイル中の項目値数ですので,この場合は読込み対象項目数も同じということになります。対象ファイル中の項目値が各項目に設定されます。
[項目個数]≦対象項目≦値数 [項目個数]を超えてレコード区切りまでの項目値は捨てられます。
[項目個数]を超える読込み対象項目には常にナルが設定されます。これらの項目に初期値式が設定されていても評価されません。
同上
[項目個数]≦値数≦対象項目 同上 レコード区切りなしでは[項目個数]で指定した値が対象ファイルの項目値数です。残りの読込み対象項目には常にナルが設定されます。初期値式があっても評価されません。
値数≦[項目個数]≦対象項目 項目値数を超えて[項目個数]までの読込み対象項目には初期値式の値が設定されます。初期値式がなければナルが設定されます。
[項目個数]を超える読込み対象項目には常にナルが設定されます。初期値式は評価されません。
同上
対象項目≦[項目個数]≦値数
または
対象項目≦値数≦[項目個数]
いずれの場合も,読込み対象項目数を超えてレコード区切りまでの項目値は捨てられます。 レコード区切りなしでは [項目個数]=値数 であり,読込み対象項目数を超える項目値は捨てられます。
項目区切り
[種別]が「任意区切り」の場合にだけ指定でき,読込み対象ファイルの項目値の区切りを指定します。空白,記号文字1文字または次のいずれかが指定できます。
<タブ>
<空白列>連続している1個以上の空白が全体で一つの区切りを表わします。
<改行>
<連続改行>連続する二つの改行が一つの区切りを表わします。
<改ページ>
[全/半角区別]を指定しないと,項目区切りに空白または記号文字が指定されたときに全角文字と半角文字は同一視されます。
[種別]が「コンマ区切り」の場合,[項目区切り]は強制的に半角コンマに設定されます。[種別]が「タブ区切り」の場合,[項目区切り]は強制的に <タブ> に設定されます。
項目引用符
[種別]が「任意区切り」の場合にだけ指定でき,項目区切りまたはレコード区切りに挟まれている項目値が指定した記号文字で囲まれていることを示します。項目値中の項目引用符は,連続する二つの項目引用符で一つの項目引用符を示します。
例:
項目引用符に二重引用符(")を指定した場合,テキストファイル中の
 "文字列 ""ABC"""
は,項目値としては
 文字列 "ABC"
を表わします。
[項目引用符]に <なし> を指定した場合,引用符処理は行なわれません。
[種別]が「コンマ区切り」または「タブ区切り」の場合,[項目引用符]は強制的に二重引用符(")に設定されます。
[項目引用符]に二つの文字を指定すると,最初の文字が開始引用符,2文字目が終了引用符として処理されます。この場合,データ中の終了引用符は連続する二つの終了引用符で表現されていなければなりません(開始引用符はそのまま読み込まれます)。
例:
項目引用符に連続する開き括弧,閉じ括弧( )を指定した場合,テキストファイル中の値
 (青木(女))と井上(男)))
は,
 青木(女)と井上(男)
として読み込まれます。
空白削除
項目値の前後の全角空白または半角空白を取り除いて読み込みます。少なくとも,「前」「後」のいずれか一方および「全角」「半角」のいずれか一方が指定されていないと空白は削除されません。
先頭行は読み飛ばす
対象ファイルがテキストファイルのとき([種別]が「表/ビュー」以外のとき)指定でき,最初のレコード区切りまでのデータを読み飛ばします。これは,テキストファイルの先頭に項目名が設定されているときなどに利用します。

対象項目ページ:コンマ/タブ/任意区切りテキストの場合

読込みダイアログ:対象項目ページ(コンマ/タブ/任意区切り)
読込み対象項目
下の [現在表の項目一覧] から,読込みの対象とする項目だけをここに設定します。ここでの項目の順番は,読込み対象のテキストファイル中でのデータの順番に対応しています。
  1. 最初は [読込み対象項目] には何も表示されていません。
  2. 対象のテキストファイルで各レコードの先頭のデータを読み込むべき項目を [現在表の項目一覧] から選びます。
  3. [追加] ボタンを押します。その項目が [読込み対象項目] の先頭に設定されます。
  4. 2番目以降のデータに対しても対応する項目を [現在表の項目一覧] から順に選んで [追加] します。
対象項目を途中に追加したいときは [読込み対象項目] の位置を指定してから [追加] します。
現在表項目の候補
[現在表の項目一覧] に表示される項目名をすべての項目にするか,表編集ウィンドウに表示中の項目だけにするか,ハイライトした項目だけにするかを選びます。
現在表の項目一覧
読込み対象項目を指定するために,現在表の項目が並びます。
追加ボタン
[現在表の項目一覧] で選んでいる項目を [読込み対象項目] で指定している位置の直前に追加します。
削除ボタン
[読込み対象項目] で選んでいる項目を削除します。
全部ボタン
[現在表の項目一覧] に表示されているすべての項目を [読込み対象項目] に設定します。
全削除ボタン
[読込み対象項目] のすべての項目を対象から外します。

固定長テキストファイルの場合

ファイルページ:固定長テキストファイルの場合

読込みダイアログ:ファイルページ(固定長テキスト)
次の各項目の意味は区切りテキストの場合と同じです。
レコード区切り
項目個数
空白削除
先頭行は読み飛ばす
表の最後へ読み込む
桁数の意味
対象項目ページで指定する各項目の桁数が次のいずれであるかを指定します。
項目ごとの幅各項目に対応するバイト列の長さをバイト数を指定します。
先頭からの位置各項目に対応するバイト列の最終バイトがレコードの先頭から何バイト目かを指定します。レコード先頭バイトがゼロです。バイト列の長さは直前の項目の位置との差で計算されます。

対象項目ページ:固定長テキストファイルの場合

読込みダイアログ:対象項目ページ(固定長)
読込み対象項目
下の [現在表の項目一覧] から,読込みの対象とする項目とその桁数をここに設定します。ここでの項目の順番は,読込み対象のテキストファイル中でのデータの順番に対応しています。
  1. 最初は [読込み対象項目] には何も表示されていません。
  2. 対象のテキストファイルで各レコードの先頭のデータを読み込むべき項目を [現在表の項目一覧] から選びます。
  3. そのデータの長さを [桁数] に設定します。ファイルページで指定した [桁数の意味] に応じて項目ごとの長さ,あるいは(先頭からのその項目の最後までの長さ-1)として指定します。
  4. [追加] ボタンを押します。その項目と桁数が [読込み対象項目] の先頭に設定されます。
  5. 2番目以降のデータに対しても対応する項目を [現在表の項目一覧] から順に選んで [追加] します。
対象項目を途中に追加したいときは [読込み対象項目] の位置を指定してから [追加] します。
現在表の項目一覧
読込み対象項目を指定するために,現在表の項目が並びます。
桁数
ここで指定した値は,[追加] ボタンで新しい項目と共に [読込み対象項目] に設定されるか,[桁数] ボタンですでに設定されている桁数に置き換わります。
現在表項目の候補
[現在表の項目一覧] に表示される項目名をすべての項目にするか,表編集ウィンドウに表示中の項目だけにするか,ハイライトした項目だけにするかを選びます。
追加ボタン
[現在表の項目一覧] で選んでいる項目を [読込み対象項目] で指定している位置の直前に追加します。
削除ボタン
[読込み対象項目] で選んでいる項目を削除します。
全部ボタン
[現在表の項目一覧] に表示されているすべての項目を [読込み対象項目] に設定します。桁数はすべての項目で同じ値になります。
全削除ボタン
[読込み対象項目] のすべての項目を対象から外します。
桁数ボタン
[読込み対象項目] に設定されている桁数だけを変更したいときに押します。[読込み対象項目] で選んでいる項目の桁数が [桁数] に設定した値に変更されます。

関連項目

→[ファイル]-[読込み]
→書出しダイアログ
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