←

か行

→

可変長

項目値の長さやレコードの長さが,レコードや項目に実際に入力されたデータに応じてレコード毎に変化すること。DBProではすべての項目およびレコードが可変長であるため,表を定義するときに項目の長さを指定する必要はありませんし,データを入力するときは必要に応じて自由な長さのデータを入力できます。
可変長に対して固定長のシステムでは,表を定義するときに十分な長さを指定する必要がありますし,実際に入力されるデータが短い場合でも指定された長さの領域がファイル中で確保されてしまいます。

カーソル

画面上で注目している場所を指し示す小さな図形。

セルカーソル
表編集カード編集などで個々の項目を囲んで示す。
文字カーソル
文字列編集モードのときに文字の入力位置を縦線で示す。
マウスポインタ
マウスの画面上の位置を示す。状態により形が変わる。
DPL中のカーソル
DPL の実行中に,特定のファイル,レコード,項目を指定するポインタをカーソルと呼びます。→カーソル式

カーソル移動順序

カード編集のときに,Tab または Enter によりオブジェクトを移動する順序。カードレイアウトウィンドウの [道具]-[カーソル移動順序]-[新規],[変更]で指定します。

カーソル移動方向

表編集のときに,Enter によりカーソルが移動する方向。下方向と右方向とが指定できます。表編集ウィンドウの [他]-[カーソル移動方向] コマンドで指定します。Tab では常に右方向に移動します。

カーソル停止

オブジェクトにカーソルを置くことができるか否かを指定します。カーソル停止を指定しないと,このオブジェクトにはフォーカスを当てることができなくなり,表示/印刷されるだけのオブジェクトになります。

→オブジェクト属性ダイアログ(他ページ)

カード計

表オブジェクトがあるカードにおいて,1枚のカードに含まれるレコードの集計結果のこと。カードの式オブジェクトとして指定します。→オブジェクト属性ダイアログ(基本ページ:式オブジェクト)
グループ計が複数のカードに渡っても1グループとして集計するのに対して,カード計は1枚のカードに印刷されるレコードだけを集計します。

カード挿入

表オブジェクトがあるカードで,表示されているカードのグループとは別のグループのカードを挿入すること。表オブジェクトがないカードの場合,カード挿入とレコード挿入とは同じことですが,表オブジェクトがあるカードの場合,レコード挿入は同じカード(グループ)に対する挿入になります。この場合は,[編集]-[カード挿入] コマンドで新しいカードを挿入しなければ別のカードとして入力することができません。

カード属性

カードがもつさまざまな性質。次があります。→カード属性ダイアログ

表題
注釈
カードサイズ
対象表
グループ項目
背景色

カード編集

1レコードが画面全体に表示されているカードのような形で表のレコードを編集すること。カード編集に対して表編集では,1レコードが横1行に表示され縦にいくつものレコードが並んだ形で編集します。1画面に複数レコード表示させた伝票のような形でのカード編集も可能です。カード編集を行なうためには,あらかじめカードのレイアウトを決め,カードファイルを作成しなければなりません。→カードカードレイアウトウィンドウカード編集ウィンドウ

カードレイアウト

カードに各種のオブジェクトを配置して行くこと,また,その配置された状態。カードレイアウトは,カードレイアウトウィンドウで行ないます。カードレイアウトウィンドウを開くには,[ファイル]-[新規作成/定義変更] コマンドまたはツールバーの新規定義/定義変更ボタンでファイル種別にカードを指定します。

改行

文字列の中で1行の終わりを示し,新しい行の開始を指示する特殊な文字符号。表ファイルのデータとして改行を入力するときは Ctrl+Enter を押します。→文字列定数

書出し

表編集中の表から別のファイルにデータを書き写すこと。書き出す相手側のファイルには表ファイルの他に,項目値をコンマやタブで区切ったテキストファイル,各項目ごとにデータの長さが固定で決められている固定長テキストファイルなどが指定できます。書き出されるレコードやその順序は,編集中の表の選択状態や整列状態に従います。項目とその順序も表示されているままですが,相手側が表ファイルのときには書き出すときに指定できます。→[ファイル]-[書出し]

角括弧

項目名,またはオブジェクト名,オブジェクト属性,オブジェクト名をくくる文字。一般に,項目名は,英字,数字,かな漢字および下線以外の文字を含まなければ特に角括弧でくくる必要はありませんが,DBProでは項目名であることがすぐに分かるように角括弧 [ ] でくくって表示します。上記以外の記号などを含む項目名は,角括弧または二重引用符でくくらなければなりません。その場合でも項目名中に角括弧を含むことはできません。オブジェクト名も項目名とまったく同じ扱いになります。


拡張子

ファイルの種別を示すためにファイル名の後にピリオドで区切って付けられる3文字以下(半角の場合)の文字列。DBProで扱うファイルには次の拡張子が用いられます。→フォルダ/ファイル一覧

.dpt
表ファイル
.dpc
カードファイル
.dpv
ビューファイル
.dpq
問合わせファイル
.dpp
スクリプトファイル
.dpl
DPLファイル
.dpo
実行形式ファイル
.~p?
表(.~pt),カード(.~pc),ビュー(.~pv),問合わせ(.~pq),スクリプト(.~pp),DPL(.~pl)のバックアップファイル→バックアップ
.ini
初期化ファイル
.dpu
利用者管理ファイル

カスケード表示

ファイルウィンドウを,タイトルバーのところだけが見えるようにして重ねて表示すること。→[ウィンドウ]-[重ねて表示]

カスタマーバーコードkit

カスタマーバーコードを DBPro で印刷できるようにするキットです。組み込み関数 #BARCST に7桁郵便番号と住所文字列を与えると,スタート/エンドビットやチェックディジットのついたカスタマーバーコード用の文字列が得られます。これに True Type のカスタマーバーコードフォントを設定することで,DBPro のカードなどでカスタマーバーコードが印字されます。株式会社ソフトヴィジョンから標準価格10,000円(税別)で販売されています。

→カスタマーバーコード
→#BARCST

下線

  1. ファイル名,項目名,登録情報の名前などに,英字,かな漢字などと同様に使える特別な記号。下線以外の記号文字は,ファイル名や登録情報の名前には使えませんし,項目名に使う場合は全体を角括弧か二重引用符でくくらなければなりません。
  2. 文字スタイルの一種で文字の下端に引かれる飾りの線。文字列に下線を付けるときは,表示形式ダイアログ(文字ページ)オブジェクト属性ダイアログ(文字ページ)などで指定します。

型変換

データをデータ型の異なる値へ変換すること。普通は組込み関数の変換関数を使って行ないます。数値に関する三つのデータ型:整数型,数値型(十進数型),実数型の間では自動的に型変換が行なわれます。→算術式

かな漢字変換行

かつて,かな漢字変換システムの中には,画面の下部を変換作業用に使用するものがありました。このようなかな漢字変換システムのために,DBPro V3 以前にはDBProウィンドウを最大化したときに,かな漢字変換で用いるために空けておくことができました。DBPro V4 からは廃止されました。


キー項目

  1. 表のレコードをユニークに特定するための一意的な値が格納される項目。重複禁止索引の整列キー項目であり,かつ入力必須を指定した項目を特に主キー項目と呼びます。
  2. レコードを整列するときの基準になる項目。整列キー項目の値の昇順/降順/辞書順などでレコードが並びます。→索引
  3. グループ項目をグループキー項目と呼ぶことがあります。グループ項目は,レコードをグループに分類するための項目で,グループ項目の値が同じ一連のレコードを一つのグループとします。→集計定義表オブジェクト

キーワード

DBProの式中やDPL中で特別な意味をもつ単語。次のようなものが含まれます。

NOT AND OR MOD E X O B DATE 日付 TIME 時刻 YMINTERVAL 年月間隔 DTINTERVAL 日時間隔 NULL

これらの単語を項目名として使うと,その項目名を参照するときは必ず角括弧か二重引用符でくくらなければなりません(DBProの将来のバージョンではキーワードが増え,それまでに作成されていた項目名と重複するかも知れません。項目名を書くときには角括弧でくくっておくことをお勧めします)。→式の構文

既定値

各種パラメータの設定値において,あらかじめDBProのシステム側で決められている値。

起動

アプリケーションの動作を開始させること。DBProでは,項目属性に起動プロセスを指定しておくと,カーソル位置のレコードの項目値をパラメータとしてDBPro以外のアプリケーションを直接起動できます。→DBProの起動起動プロセス
DPLの起動は,[ファイル]-[実行] コマンドで行ないます。

基本項目

キーボードからデータを入力できる項目。基本項目に対して,計算項目の値は他の項目値や組込み関数などから計算される項目であって,外側から値を与えることはできません。

  1. 表の基本項目:初期値式を指定できます。
  2. ビューの基本項目:ビュー元表の項目から値が決定されます。結果のビュー表になった後は,値を変更できます。

基本つづり比較

文字列の比較をするときに,以下の違いを無視して英大文字,清音,ひらがな,全角で表現される基本つづりに直して比較すること。→辞書順

英大文字/英小文字の区別
清音/濁音/半濁音/拗音/促音/撥音の区別
ひらがな/カタカナの区別
全角/半角の区別
文字列中に含まれている空白文字の有無

  1. 文字列の横1行。
  2. の列と行という意味でレコードのことを行と呼ぶことがあります。

強制結合

結合ビューにおいて,第2元表以降に第1元表のレコードに対応するレコードが見つからない場合でも結果の表にレコードを作成すること。この機能は,マスタ表のデータを結合によって参照するときに,マスタ表に未登録のレコードを参照しようとしても元表のレコードが消滅してしまわないように指定します。→ビュー属性

クイックバー

DBPro V3.2 では,アイコンバーの下にあるクイックバーで編集中の表に登録されている検索などの登録情報を指定していました。V4 では,表操作ツールバーのなかで指定します。

区切り識別子

区切り識別子は,角括弧([ ])を除く任意の文字で構成されます。主に項目名やオブジェクト名に用いられ,区切り識別子中の全角/半角,大文字/小文字などはすべて区別されます。→式の構文

クライアント領域

アプリケーションウィンドウの内部をクライアント領域といいます。DBProでは,アプリケーションウィンドウから,タイトルバー,メニューや,アイコンバー,ステータスバー,クイックバーなどを除いた部分です。→DBProウィンドウ

グリーティングダイアログ

DBProを起動した直後に表示されるダイアログです。

グリッド

カードレイアウトウィンドウにおいて,オブジェクトの位置やサイズを一定の間隔に合わせるための方眼。画面上に小さな格子点として表示されます。グリッドが有効になっていると,位置やサイズが連続的には変化せず,グリッドの位置に合った大きさにだけ設定できます。グリッドの間隔や有効/無効は,カード属性ダイアログ(グリッド等ページ)で指定します。

クリップ

カードに図形ファイル項目オブジェクトまたは図形オブジェクトを表示・印刷するとき,領域の大きさとは関係なく元の図形をそのままの大きさで描画すること。領域からはみでた部分は表示されませんし,領域の余った部分には何も表示されません。

クリップボード

データの移動や複写のために一時的にデータを保持している場所。[編集]-[切取り][編集]-[複写] の各コマンドでは,いったんデータがクリップボードへ移されます。クリップボード中のデータは,[編集]-[貼付け] コマンドによって指定の場所に貼り込まれます。

グループ印刷

表印刷のときに,ある項目の値が直前のレコードと同じ値だったら印刷しないこと。ある項目をキーにして整列してある表を印刷するとき,いくつものレコードに渡って同じ値が続く項目にグループ印刷を指定すると印刷結果が見やすくなります。
ページの先頭や集計行ではここの設定によらず常にすべての項目が印刷されます。
左右に連続する複数の項目にグループ印刷を指定すると,それらの項目の一つでも直前のレコードと異なると,その項目から右側の項目はたとえ直前のレコードと同じ値であっても印刷されます。
グループ印刷するか否かは,表示形式ダイアログ(印刷1ページ)で指定します。
グループ印刷によって印刷されなかったレコードの横罫線を省略することができます。

グループ改ページ

表印刷のときに,ある項目の値が同じである連続するレコードを,1グループとして1ページに印刷すること。グループ改ページが指定されている項目の値が直前のレコードと異なる場合,そのレコードは新しいページに印刷されます。→表示形式ダイアログ(印刷1ページ)
一般に,集計レコードでは改ページされません(集計の対象となったデータレコードと同じページに印刷されます)。ただし,表示形式で特に指定すると,集計レコードもグループ改ページの対象にすることができます。これは,集計レコードだけを印刷するような場合に便利です。→表示形式:共通設定ダイアログ

グループ計

連続するレコードのグループの集計結果。指定されたグループ項目の値が同じである連続するレコードが1グループと見なされ,それらのレコードの合計,平均,件数などが計算されます。
DBProでは特にカード編集の表オブジェクトに含まれる一連のレコードの集計のことをいいます。式オブジェクトで指定できます。グループ計が理論的に構成されるグループの集計であるのに対して,カード計は実際に1枚のカードに表示・印刷されるレコードの集計を取ります。
表編集でのグループ計は,それぞれ小計,中計,大計と呼びます。

グループ項目

ある項目の値に従って整列されている表において,同じ値が続くレコードを同じグループと判定するための項目。グループ項目の値がすべて同じである連続するレコードは,一つのグループを構成します。

グレーテキスト

選ぶことができないコマンド,押しボタン,入力することができないエディットボックスの名前などを表示するときの文字。そのときのさまざまな状態によって実際に有効なコマンドやボタンだけが黒く表示され,グレー表示されているコマンドやボタンを選ぶことはできません。→淡色表示

クローズ

使える状態になっている(オープンされている) ファイルをしまうこと。クローズすると,ファイルに加えられた変更なども最終的にディスクに書き込まれ,次回オープンするときまで保存されます。
ウィンドウを画面上から消すこともクローズと呼びます。ファイルウィンドウをクローズすると,そのウィンドウで操作していたファイルがクローズされます。

→[ファイル]-[閉じる]

計算項目

キーボードからデータを入力するのではなく,他の項目の値や組込み関数の値から計算された値が表示される項目。計算項目に対して,基本項目はキーボードからデータを入力します。

  1. 表の計算項目:計算式を指定します。→項目属性ダイアログ
  2. ビューの計算項目:ビュー定義ウィンドウで挿入する計算項目には2種類あります。元表のデータだけを参照する式による元表計算項目は,ビュー評価後は基本項目になりデータが変更できます。ビュー表の項目名だけを参照する計算項目は,ビュー評価後も計算項目として働き,参照している項目の値が変わると計算項目の値も変わります。計算式に元表のデータに対する参照とビュー表の項目名とを混在させることはできません。

罫線

表印刷またはカードの表オブジェクトで表を囲ったり,行・列を区切る線。それぞれ,印刷形式ダイアログまたはオブジェクト属性ダイアログ(枠線ページ)で指定します。表印刷の罫線は形と色が決められていますが,表オブジェクトの罫線は形や色を指定できます。

結合

複数の表のレコードを横方向に繋げて新しい表を作ること。普通は,照合キー項目の値が等しいレコードどうしが結合されます(→自然結合)。見たい項目だけを残して不要な項目は削除することができます。より複雑な結合を指定することもできます。
結合の仕方は,ビュー定義ウィンドウで指定し,ビューファイルに保存されます。結合一般についての詳しいことは,「DBProユーザーズマニュアル」または一般の市販書を参照してください。

→ビュー
→結合ビュー

権限

利用者ごとに与えられたデータ操作に対する権利。表を参照したり,更新したり,あるいは表の構造を再定義したりすることができるのは,その表に対する権限を与えられた利用者だけになります。カードやビューにも権限が設定できます。
DBPro V3 までは「アクセス権限」と呼んでいました。

→利用者管理と権限

現在レコード

セルカーソル,あるいはDPL中のカーソルが指しているレコードを現在レコード,あるいは現レコードと呼ぶことがあります。レコードを対象としたコマンドは,現在レコードに対して実行されます。

合計

  1. 表の縦方向の合計は,[表操作]-[集計] コマンドで指定します。
  2. 表の横方向の合計は,計算項目として定義します。
  3. カードではカード計,グループ計として合計を計算できます。

構文

式,書式,組込み関数呼出しなどの形式的な構成。→構文の記述法

項目移動

  1. 表定義ウィンドウで項目定義レコードを移動し,表を構成する項目の順序を入替えること。
  2. 表編集中に [表示]-[表示項目移動] コマンドで項目の表示順序を変えること。この操作は,表示形式ダイアログの[移動]ボタンでも行なえます。

項目固定

指定した項目をウィンドウの左側に固定し,横スクロールしてもスクロールアウトされて見えなくならないようにすること。[表示]-[表示項目固定] コマンドまたは表示形式ダイアログで指定します。

項目値

レコードの各項目に入力されている具体的な個々のデータのこと。データ型に応じたさまざまな値をとります。

項目定義

表の項目の性質を決定する種々のパラメータのこと。DBProでは項目属性と呼びます。また,それらを決定して新たな項目を作成すること。項目定義は,表定義ウィンドウで行ないます。

固定長項目テキストファイル

DBPro に読み込んだり,DBPro から書き出したりすることができるテキストファイルの形式の一つ。項目ごとの区切り文字が無く,各項目のデータが決められた長さで並んでいます。

→読込みダイアログ書出しダイアログ

コマンド

→メニューコマンド

コマンドステートメント

DPL プログラム中で,主に対話操作のメニューコマンドに対応する以下の分類のステートメントのことをコマンドステートメントと呼ぶことがあります。すべてのコマンドステートメントは同じ構文をもちます。

コマンドボタン

ダイアログボックスの中で動作を指示するために押す矩形のボタン。矩形の中に動作の内容を示す名前が書かれています。

コントロールメニュー

アプリケーションウィンドウファイルウィンドウまたはダイアログボックスの左上隅のボックスをクリックすると表示されるメニュー。それぞれのウィンドウを操作するコマンドが並んでいます。

コンマ区切りテキストファイル

DBPro に読み込んだり,DBPro から書き出したりすることができるテキストファイルの形式の一つ。項目値と項目値との間をコンマで区切り,1レコードを改行から改行までの1行で表現します。CSV(Comma Separated Value)ファイルと呼ばれることもあります。

→読込みダイアログ書出しダイアログ

←

か行

→