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た行

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ダーティ

ファイルをオープンした後,ファイルになんらかの書込みが行なわれてオープンする前と異なるファイル状態になっていること。ファイルがダーティになると,ステータスバーの右端にダーティマークが表示されます。

ダイアログ単位

Windows が用いているダイアログボックスの大きさを表わす単位です。ダイアログ単位で(X, Y)の大きさのダイアログの実際のピクセル数は,

(X × #DLGBASEUNITS(0)) / 4
(Y × #DLGBASEUNITS(1)) / 8

で求めます。#DLGBASEUNITS の値が4や8で割り切れないことがあります。そのときは,丸め誤差を避けるために割り算の前に適当な数を掛けたりして調整してください。

大計

ある項目(グループ項目という)の値が同じである連続するレコード(大計グループ)の縦方向の統計値。[表操作]-[集計] で指定し,有効データ件数,総レコード数,合計値,二乗和,最大値,最小値,平均値,標準偏差,母標準偏差が計算できます。小計,中計よりは大きなグループです。→集計ダイアログ

対象表

カードを通して表示・編集する表またはビューのこと。カードファイルごとに指定します。そのカードが対象表固定である場合は常に同じ表が,対象表固定でない場合はカード編集開始時に指定した表が,そのカードの編集対象表になります。カードの新規作成時にカード属性として指定します。→カードの新規作成

対象ファイル

スクリプトの操作を行なう対象となるファイル。表,ビューまたはカードを指定します。スクリプトの実行を開始するときに指定するようにすることもできます。スクリプトの新規作成時に指定します。→スクリプト属性ダイアログ

タイトル

  1. 表,カード,ビュー,スクリプトには,表題を付けることができます。
  2. 表印刷のタイトルは,印刷形式ダイアログ で指定します。タイトルが印刷される位置を印刷形式で指定することができます。→印刷形式ダイアログ:用紙ページ
  3. カード印刷のタイトルは,表題がそのまま印刷されます。
  4. ファイルウィンドウのタイトルバーに表示されるファイル名の形は,各種設定ダイアログで指定できます。

対話編集

データベースに対する操作を,データやシステムからのメッセージを見ながら利用者が一つ一つ手入力によって作業を進めること。対話編集に対して,あらかじめプログラムを書いておいて一気に処理を進めることを,一括処理,自動実行,一括編集などといいます。DBProは普通対話編集で操作しますが,スクリプトや DPL;対話編集ステートメント を作れば,一括処理や自動実行が可能です。

高さ自動拡張

項目値のセル内自動改行を指定したときや大きな文字フォントを指定したときに,すべての項目値が表示できるまでセルの高さを自動的に高くすること。表全体では表示形式:共通設定ダイアログで,項目ごとには表示形式ダイアログで指定します。

タブキー

Tab は,次の場合に用います。表のデータとしてタブを入力することはできません。

  1. 表編集ウィンドウで,一つのセルの入力・編集が終わって次のセルに移動するときに Tab を押します。カーソルの移動方向は通常は右隣ですが,[他]-[カーソル移動方向] コマンドで[下]を選ぶと,下のセルに移動します。
  2. カード編集ウィンドウでは,カードレイアウトで指定した順序に従ってオブジェクトを移動します。
  3. ダイアログボックス中では,ダイアログごとに定められている順序に従ってダイアログの各要素を移動します。

タブ区切りテキストファイル

DBPro に読み込んだり,DBPro から書き出したりすることができるテキストファイルの形式の一つ。項目値と項目値との間をタブで区切り,1レコードを改行から改行までの1行で表現します。

→読込みダイアログ書出しダイアログ

単一化

表の中に同じレコードが二つ以上存在しないようにすること。

  1. [探す]-[単一化選択] では,指定した項目の値がすべて同じであるレコードは最初の一つだけを選び出します。もともと一つしかないレコードも選ばれます。
  2. ビューでは,結果のビュー表に同じレコードがあった場合,それらを一つだけにするか,すべて残すかを指定できます。

探索

一般的に,データベース中のレコードを探すことを意味する JIS規格などでの用語。DBPro では最初に見つけたレコードにカーソル移動する「検索」と,条件を満たすすべてのレコードを集める「選択」とを総称して「探索」と呼んでいます。DBPro V3 まではこれらのコマンドを集めたメニューを [探索] メニューと呼んでいましたが,V4 では [探す] メニューに名前が変わりました。[探す]-[条件検索][探す]-[条件選択] で登録して共通に使う条件の名前は,これまでどおり「探索条件」です。→機能ガイド:レコードを探す

単純式

あるデータ型の一つの値を表現する次の式を総称して単純式と呼びます。

文字列式 算術式 日付式 時刻式 年月間隔式 日次間隔式 カーソル式

DBProでは,単純式に,比較式,論理式,代入式を加えた全体を単に式と呼んでいます。→式の構文

淡色表示

そのときに選ぶことができないコマンド,ボタン,オプションボタン,入力できない領域などは淡色(普通はグレー)表示されます。無効になっている理由としては次のような状態が考えられます。

  1. そのウィンドウでは常に無効なコマンド
  2. 設定されるべき値が未入力
  3. いくつかの値のどれか一つしか選べない場所で他の値が設定されている。
  4. 設定されている値が誤りを含むので実行してもエラーになる。
  5. その他

チェックボックス

ダイアログで設定する各種パラメータのうち,オンかオフかの2値をとるもの。またはそれを指定するための小さな次のようなボタン。
マウスでクリックするか,Tab でそこへ移動して Space を押すかでオン/オフが反転します。

→表示/編集用コントロール

置換

  1. 表の全レコードの項目またはハイライトされている範囲の項目の値を指定した式の値で更新すること。[表操作]-[置換] コマンドで実行します。
  2. 文字列をハイライトさせてデータを入力すると,ハイライトしている範囲の文字が入力した文字と置き換わります。セル訂正を開始する時点で文字列全体がハイライトされていて全体が置換されるか,文字列の最後にカーソルがあるかは,各種設定ダイアログ:編集ページで指定できます。

置換式

表の全レコードの項目またはハイライトされている範囲の項目を指定した値で更新することを指定する式。代入演算子(:=)の左側に置き換えられる項目の名前,右側に更新後の値を示す式を書きます。式で置換ダイアログでは,項目名,代入演算子を省略することができます。
組込み関数の中には,置換式中においてだけ使用できる関数もあります。

中計

ある項目(グループ項目という)の値が同じである連続するレコード(中計グループ)の縦方向の統計値。[表操作]-[集計] で指定し,有効データ件数,総レコード数,合計値,二乗和,最大値,最小値,平均値,標準偏差,母標準偏差が計算できます。小計よりは大きなグループ,大計よりは小さなグループの集計を取ります。→集計ダイアログ

中止

  1. 処理時間の長い処理は,中止ダイアログで中止ボタンを押すとその処理を中止できます。
  2. スクリプトおよびDPLの実行中は,[ファイル]-[実行]-[中止]コマンドで実行を中止できます。
  3. ダイアログの設定中,レコード挿入/訂正中,メニューのオープン中など,さまざまな場面で Esc キーを押すと,その状態を中止して一つ前の場面または基本の状態に戻ります。

注釈

次のものに覚書きとして注釈を付けておくことができます。項目注釈は,ステータスバーに表示されるので,さまざまなガイダンスとして利用することができます。

→表属性ダイアログ
カード
→カード属性ダイアログ
ビュー
→ビュー属性ダイアログ
スクリプト
→スクリプト属性ダイアログ
表の項目
→項目属性ダイアログ
DPLの行
→DPL作成ウィンドウ

重複禁止

  1. ある項目またはある複数の項目について,表の中に同じ値があってはならないこと。重複してはならない項目の組(複数の項目を繋げて一つの値と見ます)を表属性として指定します。重複するレコードは入力できなくなります。
  2. 整列用の索引で重複禁止を指定した場合,整列キーとして指定した項目の値が重複していると索引が作成できません。また,重複するようなレコードを後から入力することができません。

重複禁止索引

整列キーとして指定した項目の値が一つの表の中で同じ値をもってはならない索引のこと。同じ値の入力を禁止したいとき,その項目の値による検索,選択,表引きなどを高速にしたいとき指定します(重複禁止でなくとも高速になりますが,探索条件の形によってはより高速になります)。

重複レコード選択

項目の値が重複しているレコードを選び出すこと。重複判定項目として指定したすべての項目の値が同じであると重複と見なされます。重複の個数は,n個以上,n個以下,あるいはちょうどn個のレコードを選択できます。→選択

直積

結合において,元表;ビュー元表のすべてのレコードのすべての組合わせについて,それらのレコードを連結してできるレコードで構成される表のこと。たとえば,

売上げ表:[日付] [客コード] [商品コード] [個数]
顧客台帳:[客コード] [客先名] [住所] [電話]
商品台帳:[商品コード] [商品名] [単価]

の三つの表があり,それぞれの表のレコード数が

売上げ表=100,顧客台帳=200,商品台帳=500

であったとします。直積の項目は

[日付] [客コード] [商品コード] [個数] [客コード] [客先名] [住所] [電話] [商品コード] [商品名] [単価]

になり,レコード数は,100×200×500=10,000,000という膨大な数になります。
DBProで直積を作る場合,元表を指定するとすべての項目が自動的にビューに含まれますので,照合キーや選択条件を一切指定しなければ直積が生成されます。

→ビューの新規作成
→結合ビュー

直前行

表編集またはカード編集において,カーソルがあるレコードの直前のレコードを複写できます。[編集]-[入力補助]-[直前行] または Shift+F4 で指定します。表操作モードのときは新しくレコードを挿入して複写し,レコード挿入中のときは編集中のレコードに複写します。訂正モードのとき,およびレコード挿入中に1項目でもデータを入力した後は,複写できません。

直前値

表編集またはカード編集において,カーソルがあるセルの直前レコードの同じ項目の値を複写できます。[編集]-[入力補助]-[直前値] または F4 で指定します。表操作モードのとき,レコード挿入中のとき,訂正モードのときのいずれの場合にも,カーソル位置に複写します。

通常識別子

通常識別子は,英字,仮名,漢字,下線,数字で構成されます。ただし,先頭が数字であってはいけません。変数名として用いられる通常識別子中の全角/半角,大文字/小文字などは区別されません。→式の構文

通常使うプリンタ

Windows のコントロールパネルの [プリンタ] で指定します。印刷形式やカードの用紙設定で <通常使うプリンタ> と設定しておくと,その表やカードをどんな環境で印刷するときも,その環境で「通常使うプリンタ」として接続されているプリンタに印刷します。

定数

式の中で,各データ型の特定の値を表わす文字の列。データ型ごとに値を表現する形が決められています。表にデータを入力するときの形と似ているものもありますが,入力の形と定数の形とは違いますのでご注意ください。次の種類があります。

文字列定数 算術定数 日付定数 時刻定数 年月間隔定数 日時間隔定数

データ

さまざまな意味で用いられます。DBProの中では多くの場合に,厳密には定義されない一般的用語として用いられます。特定のレコード,項目,文字,明確な情報などを指し示すときは,できるだけそれらを個別に表現するようにしています。

  1. DBProで扱うあらゆる情報一般を指して
  2. 表のレコード,項目値を指して
  3. キーボードの機能キー以外の通常のキーを押すという意味で

データベース

本来,さまざまな利用目的のために,特定の実社会をモデル化してコンピュータの記憶装置上に実現した,関連付けられ一元的に管理されたデータの集まりのこと。
一般的には,何だかよく分からないけど,とにかくたくさん集められたデータの集まりのこと。
データベース管理システムとか,データベースソフトとかいうものは,そのようなデータベースを少しでも利用者の役に立たせようとするコンピュータソフトウェアのことをいいます。

データ変換

  1. 他のアプリケーションソフトのデータファイルを,DBProで使えるように表ファイルに変換すること。→他アプリケーションファイルとのデータ変換
  2. 組込み関数を用いると,種類の違うデータどうしで相互に変換を行なえます。
  3. 数値データを表わす三つのデータ型の間では自動的にデータ型変換が行なわれます。→算術式

テキストファイル

シフトJISコードの可視符号および一部の制御符号を使ってデータが記録されているファイルのこと。DBProでは次のテキストファイルを扱います。

DBProが認識するテキストファイルの可視符号は,16進数 0x20〜0x7E の ASCII文字,0xA0〜0xDFの半角カナ文字,および全角文字です。制御文字は,次のものを認識します。ただし,表ファイルに取り込める制御文字は改行だけです。

0x09
水平タブ
0x0A
改行
0x0B
垂直タブ
0x0C
改ページ
0x0D
復帰

テスト印字

表印刷やカード印刷において,印刷出力の形を確認するために,実際のデータではないダミーのデータを使って,実際に用紙に印刷してみること。

デフォルトボタン

ダイアログで,何もせずに ENTER を押したときに選ばれるコマンドボタン。多くの場合に[OK]ボタンがデフォルトボタンとなっています。

道具

カードレイアウトウィンドウでオブジェクトを設定するためのコマンドのこと。各オブジェクト用の道具をつかむ([道具] メニューからコマンドを選ぶか道具パレットの要素をクリックする)とマウスポインタがそれぞれのオブジェクトに応じた形に変化します。つかんだ道具をオブジェクトを置きたい位置で矩形にドラッグすると,矩形の大きさに合わせたオブジェクトが設定されます。

等号 =

比較式において,二つの値が等しいかどうか検査するために用います。他の記号と組み合わせて次のような演算子の一部としても用いられます。

>=,=>以上
<=,=<以下
<<=,=<<辞書順:以前
>>=,=>>辞書順:以後
<=>基本つづり比較:類似
:=代入

同時使用

ネットワークのファイルサーバ上にある表ファイルを複数の利用者が同時にアクセスすること。表編集,カード編集でオープンするときに,ファイル選択ダイアログで[同時使用]チェックボックスをオンにすると同時使用できます。ただし,同時使用できるのは,表属性で同時使用可がオンにされている表ファイルだけです。

→ファイルの同時使用と排他制御

導出表

選択,結合,集合演算などの実行により,一時的に作成される表のこと。主にリレーショナルデータベース理論で用いる用語です。

等値結合

二つの表に対して,それぞれの表で照合キーとして指定した項目の値が等しいレコードを繋ぎ合わせてできるレコードをすべて集めて新しい一時的な表を作ること。DBProでは結合ビューとして指定します。→自然結合

等値検索

項目の値全体が,ある値と等しいレコードを探すこと。等値検索に対して,文字列型の項目では先頭一致検索や部分一致(含む)検索が,数値,整数,実数型などの項目では比較の検索(以上,以下,より大きい,より小さいなど)があります。→比較式
検索や選択のダイアログで[等しい]ボタンをチェックすると等値検索を実行できます。→項目検索/項目選択ダイアログ条件検索/条件選択ダイアログ

登録コマンド

頻繁に使うファイルは,[他]-[コマンド登録] コマンドで登録しておくと,[他]メニュー下端に登録したコマンド名が表示され,それを選ぶだけでファイルがただちにオープン/実行できます。表ファイルまたはカードファイルを登録するときは,整列状態や表示形式も登録されます。

登録情報

表ファイルに格納されるさまざまな情報のうち,表編集ウィンドウまたはカード編集ウィンドウで設定・変更できる次の情報のこと。

表示形式 印刷形式 フォント設定;フォント 探索条件 索引定義 集計定義 クロス集計定義 併合定義 読込み定義 書出し定義 式で置換;置換式

登録情報印刷

表ファイルに登録した次の情報は,[他]-[登録情報印刷] で印刷できます。

表示形式 印刷形式 フォント設定;フォント 探索条件 索引定義 集計定義 クロス集計定義 併合定義 読込み定義 書出し定義 式で置換;置換式

登録利用者

本来は,DBProのデータベースを利用できるのはデータベース管理者によって利用者管理ファイルに登録された利用者だけです。DBPro起動時に利用者名入力ダイアログ利用者名とパスワードを入力することによって登録利用者であるかどうかがチェックされます。ただし,データベース管理者によってパブリック利用可能と設定されていると(出荷状態ではこのように設定されています)登録利用者でなくても利用できます。登録利用者の人数に制限はありませんが,同時にDBProを使用できる人数は,購入していただいたパッケージによって制限されています。
ここでいう登録利用者とは,DBProを購入していただいて販売元に登録していただいたお客様とは別のものです。DBProを運用している組織内部での利用者という意味です。

取消線

文字スタイルの一種で,文字列の中央に取消線付きで表示・印刷します。表示形式ダイアログオブジェクト属性ダイアログ(文字ページ)で指定します。

取消ボタン

ダイアログボックスで指定する動作を起こさずに,ダイアログをクローズして以前の状態に戻すためのコマンドボタン。Esc キーを押しても[キャンセル]ボタンを押したときと同じ動作が起こります。
ダイアログボックス中で表示形式や探索条件の登録など,ファイルへの書込みを伴う操作を指示したときは,完全に以前の状態へ戻すことができないので,[キャンセル]ボタンから[終了]ボタンに名前が変わります。この場合でもファイルへの書込みが取り消せないこと以外は[キャンセル]ボタンと同じです。→終了ボタン

ドロップダウンリストボックス

ダイアログボックス中で,いくつかの要素から一つを選んで指定するための入力用部品。右側の矢印ボタンを押すと選択肢を選ぶリストボックスが現れます。新しい選択肢を入力できるエディットボックス付きのものと,あらかじめ用意された選択肢を選ぶことだけしかできないものとがあります。


←

た行

→