項目表示属性ステートメント

項目の表示属性,印刷属性を変更します。画面表示に関するものはただちに画面に反映され,印刷に関するものは後続する表示形式登録ステートメントで登録される表示形式に反映されます。 (V4追加)


形式

  項目表示属性[ <カーソル名> , ] ( <項目名> [ , <項目名> ]... )
, 表示幅 = ( <幅> [ , 文字 | mm | inch | pt ] )
, 表示高さ = ( <高さ> [ , 行 | mm | inch | pt ] )
, 高さ自動拡張 = する | しない
, 水平配置 = 自動 | 左寄せ | 右寄せ | 中央揃え | 両端揃え | 均等割付 | 行末揃え | あふれ文字右寄せ
, 垂直配置 = 上寄せ | 下寄せ | 中央揃え | 両端揃え | 均等割付
, 折返し = する | しない
, 禁則処理 = する | しない
, あふれ改行文字 = <文字列式> | 表属性
, 行表示 = 全部 | 先頭行のみ
, フォント = <フォント番号> | ( <フォント名> , <サイズ> )
, 字送り = ( <幅> [ , percent | mm | inch | pt ] )
, 行送り = ( <高さ> [ , percent | mm | inch | pt ] )
, 文字スタイル = ( <スタイル> [ , <スタイル> ]... )
, 文字色 = 標準 | <色名> | <色番号>
, 背景色 = 標準 | <色名> | <色番号>
, 網かけ = <パターン名> | <濃さパーセント> | なし
, 網色 = 標準 | <色名> | <色番号>
, 表示書式 = 標準 | <書式>
, 見出し = <文字列式>
, 見出し水平配置 = 左寄せ | 右寄せ | 中央揃え | 両端揃え | 均等割付
, 見出し垂直配置 = 上寄せ | 下寄せ | 中央揃え | 両端揃え | 均等割付
, 見出し折返し = する | しない
, 見出し高さ = ( <高さ> [ , 行 | mm | inch | pt ] )
, 見出しフォント = <フォント番号> | ( <フォント名> , <サイズ> )
, 見出し文字スタイル = ( <スタイル> [ , <スタイル> ]... )
, 連続値非表示 = する | しない
, 横罫線を省略 = する | しない
, グループ改ページ = する | しない
, グループタイトル印刷 = する | しない
, グループ別レコード番号印刷 = する | しない
, グループ追出し = する | しない
, グループ区切り線 = 使う | 使わない
, 表示幅ゼロでのグループ化 = する | しない
, 横改ページ = する | しない
, 用紙内項目折返し = する | しない
, 占有段数 = <占有段数>
, 左側縦罫線 = ( 使う | 使わない [ , <線種番号> , <色名> | <色番号> ] )
, あふれたら別フォント = ( 使う | 使わない [ , <フォント番号> ] ) | ( 使う | 使わない [ , <フォント名> , <サイズ> ] )
, 縦書き = する | しない
, フォント縦横種別 = 自動 | 縦書き用 | 横書き用
, 印刷対象 = 項目値 | 図形
, 図形変形法 = 縦横比保持 | クリップ | タイリング | 領域合わせ
, 印刷 = する | しない

パラメータ

表示幅以降の各パラメータの意味は,表示形式ダイアログの対応する項目も参照してください。項目表示属性ステートメントで指定する場合の留意点についてだけ述べます。それぞれのパラメータを省略した場合,そのパラメータに関する属性は変更されません。

<カーソル名>
項目表示属性を変更しようとする表編集ウィンドウを指定します。省略するとカレントカーソルが指すウィンドウが対象となります。
( <項目名> [ , <項目名> ]... )
属性を変更したい項目を列挙します。ここで指定した項目に他のパラメータで指定された属性が設定されます。すべて同一の属性に設定されます。指定されていない項目の属性は変更されません。
表示幅
項目の表示幅を算術式で指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。<幅> を指定して,単位を省略した場合は mm とみなされます。
表示高さ
項目の表示高さを算術式で指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。<高さ> を指定して,単位を省略した場合は mm とみなされます。
これは,DBPro V3 までの「印刷高さ」ですが,V4 では画面にも反映されるようになりました。
高さ自動拡張
項目ごとの高さ自動拡張をするかどうかを指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
する高さ自動拡張を有効にします。ただし,表示形式全体で項目ごとの高さ自動拡張を有効にするかどうかが決定されるので,表示形式登録ステートメントでも高さ自動拡張を有効にしなければなりません。
しない高さ自動拡張を無効にします。
水平配置
項目配置をそれぞれ指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
自動データ型に応じて自動的に配置が決定されます。
左寄せ
右寄せ
中央揃え
両端揃え
均等割付
あふれ文字右寄せ
行末揃え
垂直配置
項目配置をそれぞれ指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
上寄せ
下寄せ
中央揃え
両端揃え
均等割付
折返し
項目値が表示幅に収まらないときに複数行に表示するかどうかを指定します。
する折り返します。
しない折り返しません。
DBPro V3 までの「あふれたら自動改行」です。V3 の項目属性ステートメントを項目表示属性ステートメントに置き換えた場合,項目属性ステートメントの「折返し」は,項目表示属性ステートメントでは「用紙内項目折返し」に対応しますので注意してください。
禁則処理
折返し表示をするときに,行頭禁則文字/行末禁則文字の処理をするかどうかを指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
する禁則処理します。
しない禁則処理しません。
あふれ改行文字
折返し表示をするときに,折返しが起こった場合に折返し位置をさかのぼってあふれ改行文字で指定した文字で改行させることができます。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
<文字列式>文字列式で指定した文字で改行します。空文字列を与えたときは,あふれ改行処理はされません。
表属性表属性で指定されているあふれ改行文字で改行します。
行表示
改行コードが含まれていたときに,2行目以降を表示するか否かを指定します。
全部値のすべてを表示します。(既定値)
先頭行のみ最初の改行コード以降を表示しません。
フォント
フォント番号,またはフォント名とサイズの組を指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
<フォント名> は Windows に対して指定するフォント名を文字列式で指定します。指定するフォント名は,全角半角の違いや,大文字小文字,空白の有無などすべて正しく指定する必要があります。正しいフォント名は,Windows のコントロールパネル「フォント」でフォントファイルを開いたときに,[書体名] として表示されているものです(フォントファイルの名前として表示されている「MS ゴシック & MS Pゴシック」のようなものではないので注意してください)。たとえば次のようなものがあります。
MS ゴシック
MS P明朝
Times New Roman
SVBar CD39
<サイズ> は,<フォント名> で指定したフォントで有効なフォントサイズを算術式で指定します。単位はポイントです。
字送り
表示や印刷のときの字送りの幅を算術式で指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。<幅> を指定して,単位を省略した場合はパーセントとみなされます。
行送り
表示や印刷のときの行送りの高さを算術式で指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。<高さ> を指定して,単位を省略した場合はパーセントとみなされます。
文字スタイル
文字スタイルを指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。<スタイル> には次のいずれかを指定できます。コンマで区切って複数のスタイルを指定できます。(V4.5変更)
太字 斜体 下線 取消線 立体凸 立体凹 中抜き なし
文字色
文字色(→機能ガイド:色)を指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
標準Windowsに設定されている標準色が使われます。
<色名>色名を文字列式で指定します。
<色番号>色番号を算術式で指定します。
背景色
背景色を指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。指定の仕方は文字色パラメータと同じです。
網かけ
網かけのパターンまたは濃さを指定します(→機能ガイド:網かけ)。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
<パターン名>パターン名を文字列式で指定します。
<濃さパーセント>網の濃さを 0〜100 になる算術式で指定します。ゼロのときは網かけは行なわれません。
なし網かけは行なわれません。
網色
網かけの色を指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。指定の仕方は文字色パラメータと同じです。
表示書式
項目値を表示するときの書式を指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
<書式>指定された書式で表示されます。
標準データ型に応じて決められている標準書式で表示されます。
見出し
表の一番上に表示される項目名の代わりの文字列を指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。→表示形式ダイアログ:見出しページ
見出し水平配置
項目名(または項目見出し)の水平方向の配置を指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
左寄せ
右寄せ
中央揃え
両端揃え
均等割付
見出し垂直配置
項目名(または項目見出し)の垂直方向の配置を指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
上寄せ
下寄せ
中央揃え
両端揃え
均等割付
見出し折り返し
項目名(または項目見出し)が表示幅に収まらないときに複数行に表示するかどうかを指定します。
する折り返します。
しない折り返しません。
見出し高さ
項目名(または項目見出し)の表示高さを算術式で指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。<高さ> を指定して,単位を省略した場合は mm とみなされます。
見出しフォント
項目名(または項目見出し)のフォント番号,またはフォント名とサイズの組を指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。指定の仕方はフォントパラメータと同じです。
見出し文字スタイル
項目名(または項目見出し)の文字スタイルを指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。指定の仕方は文字スタイルパラメータと同じです。
連続値非表示
項目値が直前のレコードと同じ値であった場合,つまり,同じグループに属する場合,項目値を印刷するかどうかを指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。→表示形式ダイアログ:印刷1ページ
する印刷します。
しない印刷しません。
横罫線を省略
連続値非表示のときに,印刷されなかった項目の直前のレコードとの区切りの横線を印刷するかどうかを指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
する横罫線を印刷します。
しない横罫線を印刷しません。
グループ改ページ
グループが変わるたびに,つまり項目値が直前のレコードと異なるたびに,改ページをして新しいページに印刷するかどうかを指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
するグループ改ページします。
しないグループ改ページしません。
グループタイトル印刷
グループ改ページするときに,グループの切れ目でグループタイトル(印刷形式ダイアログで指定します)を印刷するかどうかを指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
するグループタイトル印刷します。
しないグループタイトル印刷しません。
グループ別レコード番号印刷
印刷形式でレコード番号の印刷が指示されていときに,グループごとに1から始まる番号を印刷するかどうか指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
する1から始まる番号を印刷します。
しない通しの連番で印刷します。
グループ追出し
一つのグループの途中で改ページされることを禁じ,グループの先頭から次のページに印刷するかどうかを指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
するグループ追出しします。
しないグループ追出ししません。
グループ区切り線
印刷形式でグループ区切り罫線を指定してある場合に,そのグループ区切り罫線を使用するかどうかを指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
使う指定されているグループ区切り線を使います。
使わないグループ区切り線を使わず,レコード区切り線を使います。
表示幅ゼロでのグループ化
表示幅ゼロの項目もグループ化の対象にするかどうかを指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
するグループ化します。
しないグループ化しません。
横改ページ
用紙内項目折返し
用紙内項目折返しするかどうかを指定します。横改ページパラメータと用紙内項目折返しパラメータとは同じ意味です。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。→表示形式ダイアログ:この項目から横改ページまたは用紙内項目折返し
する印刷形式ダイアログで指定した [項目配置] が「用紙横並び」の場合は,この項目から次のページに印刷し,「用紙内項目折返し」の場合はこの項目から次の段に印刷します。
しない用紙内項目折返ししません。
占有段数
用紙内項目折返しするときに,占める段数を算術式で指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。→表示形式ダイアログ:用紙内項目折返し時専有段数
左側縦罫線
表印刷の縦罫線を印刷形式の罫線ページで指定したものではなく,代替の罫線で印刷するかどうかを指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
使う代替の罫線を使います。
使わない印刷形式の罫線ページで指定した罫線を使います。
線種と色の指定は,使う のときに行ないます。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。また,このとき全体を囲むかっこは省略できます。
<線種番号> には 1〜8 が指定できます。立体の線種は指定できません。→機能ガイド:線
色の指定の仕方は文字色パラメータと同じです。
あふれたら別フォント
あふれ改行印刷をするときに,代替のフォントで印刷するかどうかを指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
使う代替のフォントを使います。
使わない代替のフォントを使わず,フォントパラメータで指定されているフォントを使います。
フォントの指定は,使う のときに行ないます。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。また,このとき全体を囲むかっこは省略できます。フォントの指定の仕方は,フォントパラメータと同じです。
縦書き
項目値を縦書きで印刷するかどうかを指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
する縦書きで印刷します。
しない横書きで印刷します。
フォント縦横種別
縦書き/横書きに対して,どのフォントを使うかを指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
自動縦書きパラメータによって,縦書き用フォントと横書き用フォントを使い分けます。
縦書き用縦書き用フォントを使います。
横書き用横書き用フォントを使います。
印刷対象
ファイル型項目に対して,その項目の項目値(一般にファイル名)を印刷するか,そのファイルの内容を印刷するかを指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
項目値その項目の項目値のファイル名をそのまま印刷します。
図形項目値のファイル名が指すファイルを図形ファイルと解釈して,その図形を印刷します。DBPro が扱えないファイル形式の場合は項目値がそのまま印刷されます。
図形変形法
印刷対象パラメータ図形 を指定したとき,その図形の印刷方法を指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
縦横比保持図形の縦横比を保持したまま,領域に合わせて印刷します。
クリップ元のサイズのまま印刷します。
タイリング領域いっぱいに並べて印刷します。
領域合わせ領域に合わせて印刷します。このとき,縦横比が元の図形とは異なることがあります。
印刷
実際に印刷するかどうかを指定します。省略したときは画面の表示形式が引き継がれます。
する印刷します。
しない画面に表示するだけで,印刷しません。

結果

<カーソル名>変化しません。
カレントカーソル<カーソル名> と同じ内容になります。
$$CMDSTATE= 0正常終了
= 201カーソルが正しくありません

構造コマンドパラメータ
 項目属性@URIAGE, [売上額], 表示書式='\#,##0[赤]-\#,##0'
 項目属性@addr, ([名前]), 表示幅=60, 配置=両端揃え, 文字色=白, 背景色=青, 文字スタイル=(太字), フォント=2
 項目属性@ZAIKO, ([商品番号], [商品名], [数量]), 自動改行=する, 禁則処理=する
 ※印刷@ZAIKO, 標準

解説

注意

関連項目

→[表示]-[表示形式]
→表示形式ダイアログ
→表示形式ステートメント
→表示形式登録ステートメント
→項目表示順序ステートメント
→項目固定ステートメント
→DPLの構文
→$$CMDSTATE一覧
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