置換ステートメント

指定された基本項目の全レコードの値を置換式の値で置き換えます。


形式

  置換 [ <カーソル名> , ] ( <項目名> := <式> [ , <項目名> := <式> ]... )
  置換 [ <カーソル名> , ] 置換式指定
, 置換式 = <置換式>
  置換 [ <カーソル名> , ] 式名指定
, 置換式 = <登録置換式名>
  置換 [ <カーソル名> , ] 実行時指定

パラメータ

<カーソル名>
置換しようとする項目が含まれるウィンドウを指定します。省略するとカレントカーソルが指すウィンドウが対象になります。
( <項目名> := <式> [ , <項目名> := <式> ]... )
置換する項目への代入式の組を括弧でくくって指定します。すべての置換が同時に行なわれます。<項目名> をカーソル修飾することはできません。<式> には番号付け関数を使えますが,#累計 は使用できません。
置換式指定
置換する値を置換式パラメータの <置換式> で指定すること指示します。<置換式> は文字列式で指定し,その値の文字列が,置換される項目のデータ型に合致した式になっていなければなりません。
この形式での置換は,対話編集の式で置換ダイアログで実行する置換と同じ動きになります。すなわち,<置換式> に指定する式は,式で置換ダイアログで指定できる式と同じものが指定でき,#累計 が使用可能です。また,置換される項目は,<カーソル名> で指定する項目ではなく,そのウィンドウのセルカーソルの位置の項目です。
 備考:
この形式の指定は,DBPro V3 までは <カーソル名> の次に <置換式> を直接書いていた形式と同じです。V3 では代入式による指定と区別するため <置換式> の一番外側が括弧 ( ) で括られていてはなりませんでしたが,V4 の形式では括弧で括られていてもかまいません。
式名指定
あらかじめ登録されている置換式で置換することを指定します。置換式パラメータで <登録置換式名> を文字列式で指定します。指定する登録置換式は,すでに登録済みのものでなければなりません。置換式指定による置換の場合と同様に,そのウィンドウのセルカーソルの位置の項目が置換されます。
実行時指定
DPLの実行時に置換ダイアログを表示して,利用者に置換の内容を指定させます。式で指定すれば,#累計 も使用することができます。

結果

<カーソル名>変化しません。
カレントカーソル<カーソル名> と同じ内容になります。
$$CMDSTATE= 0正常終了
= 31置換ダイアログで[キャンセル]ボタンが押されました
= 32置換が途中で中止されました
= 103他の利用者が表ファイルを使用中です
= 201カーソルが正しくありません
= 211項目値の重複禁止に違反する挿入または更新を行なおうとしました
= 212入力必須項目にデータが設定されていません
= 213レコードの検査条件に違反する挿入または更新を行なおうとしました
= 214権限で許されていない更新を行なおうとしました (参照のみでオープンされている表に対する更新も含みます)
= 221数値,時刻などのデータ表現が正しくない,または実行時指定で入力した式の形式が正しくありません
= 308指定された置換式が登録されていません
= 405整列中は使用している索引の整列キーに対する置換はできません

構造コマンドパラメータ
 オープン@SHOHIN, 'SHOHIN.DPT'
 選択@SHOHIN, [商品番号]=1001
IF $$CMDSTATE = 0 THEN 
 代入@SELECT := @@
 置換@SELECT, ([単価]:=2000)
 クローズ@SELECT
ENDIF 

解説

注意

関連項目

→[表操作]-[置換]
→置換ダイアログ
→式で置換ダイアログ
→再計算ステートメント
→DPLの構文
→$$CMDSTATE一覧
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