複数ファイルの操作
他の表ファイルのデータを参照しながら現在の表を編集したり,現在の表から書き出したり,現在の表へ読み込んだり,複数のファイルが関係する操作について紹介します。
ここで紹介する他に,ビューでは二つ以上の表の結合を行なったり,集合演算を行なったりします。
他の表ファイルから特定の一つの値を取り出して参照します。
- 組込み関数の #表引き を使うと,指定した表の指定したレコードから特定の項目,あるいはそのレコードの項目から計算される値を参照することができます。
- 組込み関数の #対話表引き を項目属性の初期値式に書くと,指定した表の指定したレコードから特定の項目の値,あるいはそのレコードの項目から計算される値を初期値として入力できます。#対話表引き では,指定した条件に合うレコードが二つ以上あるときには,利用者が対話的に指定したレコードの値が入力されます。
- 編集中の表に他のファイルからデータを読み込むことができます。読み込めるファイルの形式には次のものがあります。[ファイル]-[読込み]
- 表ファイル
- テキストファイル(コンマ区切り,タブ区切り,任意区切り)
- 固定長テキストファイル
- 編集中の表のレコードを他のファイルに書き出すことができます。書き出せるファイルの形式には次のものがあります。[ファイル]-[書出し]
- 表ファイル
- テキストファイル(コンマ区切り,タブ区切り,任意区切り)
- 固定長テキストファイル
- HTMLファイル
- XMLファイル
- 読込み,書出しとも,対象ファイル,対象項目,区切り記号などのパラメータを読込み定義,書出し定義として名前を付けて表に登録しておくことができます。読込みダイアログ,書出しダイアログ
- 更新データが入力されているトランザクションファイル(併合元)の内容をマスターファイル(併合先)に反映させます。[表操作]-[併合]
- 併合では,キーに指定した項目の値によって二つの表ファイルのレコードを照合し,一致したレコードの項目を他方のレコードの値によって更新します。更新の操作としては,値全体の複写,加算,減算などの他に任意の式の値で更新することもできます。
- 併合では,一致したレコードの内容を更新するだけでなく,次のような処理をさせることもできます。
- 一致するレコードがないときは新規レコードとして挿入する。
- 一致するレコードがあったら削除する。
- 一致したレコードだけを選択して選択ウィンドウを開く。
- 併合を実行するための照合キーや更新内容などのパラメータは,併合定義として表ファイルに登録できます。併合ダイアログ