DPLプログラムの概要
DPL とは「DBPro Programming Language」の略で,DBPro を操作するデータベース言語です。DBPro での対話編集を自動化するためにはスクリプト機能がありますが,DPL を使うとより高度で自在な処理を,私たちが理解しやすい日本語でプログラミングでき,DBPro の能力を十分に活用することができます。DPL と対話編集機能とを組み合わせるとこによって,本格的な業務アプリケーションを低いコストで作成することができます。
DPL の機能
- DPLプログラムは,個々の処理を指定する「ステートメント」の並びとして書きます。
- ステートメントの多くは,DBPro の対話編集(表編集,カード編集)で利用できるメニューコマンドに対応しています。もちろん,プログラムでの処理のために,DPL でだけ利用可能な機能も備えています。DPL ステートメント一覧
- DPLプログラムでは,
- カードやダイアログボックスを使って利用者とのやりとり(表示/入力)を行ない,
- データベースのレコードを表示/編集したり,
- さまざな条件によってプログラムの実行順序を変更したり
します。DPL の機能
- DPL には新しい表やカードを作成する機能はありません。あらかじめ対話機能で作成しておきます。すでに作成されているひな形ファイルを複写して使うことはできます。
DPL の作成
- DPL プログラムは通常のテキストファイルに作成します。DPL プログラムが収録されたファイルを DPL ファイルと呼びます。
- DPL ファイルは DPL 作成ウィンドウで作成します。DPL 作成ウィンドウは表編集ウィンドウに似たウィンドウで,ステートメントのひな形入力機能やプログラムの文法チェック機能が強化されています。DPL の作成と編集:DPL作成ウィンドウ
- DPL プログラムの文法を覚えてしまったならば,日常使いなれたテキストエディタなどを使って DPL ファイルを作成してもかまいません。DPL の構文
- 完成した DPL ファイルは,実行形式ファイルに変換しておくと,実行時の初期化が若干速くなり,プログラムの内容を見えなくすることができます。[他]-[実行形式保存]
DPL の実行
DPL とスクリプト
- DBPro には,DPL の他に一連の操作を実行するための機能としてスクリプトがあります。スクリプトは,単一の表を対象として,選択,検索,置換,集計,印刷などのデータベース操作のもっとも基本的な処理を簡単な記述で実行できる便利な機能です。操作する処理の内容をスクリプトで記述できる場合は,スクリプトをお勧めします。
- DPL は,スクリプトと同様に簡単な処理を始めとして,メニューから種々の処理を選択したりあるいは条件により処理方法や対象表を変えるなどの複雑な操作を記述することが可能な言語です。処理の内容により,DPL とスクリプトを使い分けてください。
- スクリプトファイルを DPL 作成ウィンドウで読み込むことで自動的に DPL に変換できます。蓄積したスクリプトを DPL に変換して他の DPL と連係することにより,個々のスクリプトをより便利に活用できます。