ウィンドウの種類
DBProを起動すると,まずメインのアプリケーションウィンドウであるDBProウィンドウが開きます。DBProで何らかの作業を行なう場合には,対象となるファイルを表示するファイルウィンドウを開きます。ファイルウィンドウは,DBProウィンドウの中に子ウィンドウ(MDIドキュメントウィンドウ)として開かれます。処理の実行中には,パラメータ入力のためのダイアログボックスや経過を示すためのメッセージボックスなどが必要に応じて表示されます。
DBProで表示されるウィンドウには次の種類があります。
- DBProウィンドウ
- ファイルウィンドウ
- 表編集ウィンドウ
- カード編集ウィンドウ
- 表定義ウィンドウ
- カードレイアウトウィンドウ
- ビュー定義ウィンドウ
- スクリプト作成ウィンドウ
- DPL作成ウィンドウ
- その他の2次的なウィンドウ
- ダイアログボックス
- プレビューウィンドウ
- メッセージボックス
- デバッグウィンドウ
DBProウィンドウは,DBProを起動すると表示される一番外側のウィンドウです。DBProウィンドウは,DBProを操作するための基本のウィンドウであって,各ファイルをオープンしたり,各種の設定を変更したり,DBProを終了したりします。
- DBProウィンドウは,タイトルバー,メニューバー,ツールバー,クライアント領域,ステータスバーなどで構成されます。ウィンドウの構成と各部分の説明
- DBProウィンドウは,DBProが動いている間はずっとオープンされています。DBProウィンドウを閉じると,DBProが終了します。
- 実際にデータを探したり編集したりするときには,DBProウィンドウのクライアント領域にそれぞれの作業に対応したファイルウィンドウが開かれます。
実際にデータを探したり,編集したりするとき,あるいはデータベースやプログラムを作成するときは,DBProウィンドウのクライアント領域にそれぞれの作業に対応したファイルウィンドウを開きます。すべてのファイルウィンドウは,DBProウィンドウの中に表示され,その作業を行なっている間だけ開かれています。ファイルウィンドウは同時にいくつでも開くことができます。
ファイルウィンドウには以下に示す種類があります。これらのうちのどのファイルウィンドウが操作対象になっているか(アクティブになっているか)によって,DBProウィンドウのメニューバーやツールバーの内容が切り替わります。
- 表編集ウィンドウ
- 表のデータが縦横に並んだ形で表示/検索/編集するためのファイルウィンドウです。横1行に表ファイルの一つのレコードが,縦1列に同じ項目のデータが並びます。表編集ウィンドウおよびカード編集ウィンドウは,データベース操作の最も基本となるウィンドウです。
表編集ウィンドウ
- カード編集ウィンドウ
- 表ファイルの一つのレコードがウィンドウ全体に表示された形で検索や編集を行なうためのファイルウィンドウです。カード編集ウィンドウでは,レコードの各項目のデータがあらかじめレイアウトされたカードに従って配置されます。
カード編集ウィンドウ
- 表定義ウィンドウ
- 新たに表を作成したり,表定義を変更したりするためのファイルウィンドウです。表定義ウィンドウでは,横1行が表を構成する一つの項目に対応し,項目名,データ型などの項目属性が横に並びます。この1行分を項目属性レコードと呼び,表に定義されている項目の個数だけ項目属性レコードが縦に並びます。
表定義ウィンドウ
- カードレイアウトウィンドウ
- 表のデータをカードの形で表示したり印刷するときのレイアウトを作成するファイルウィンドウです。作成されているカードレイアウトを変更するときもカードレイアウトウィンドウで行ないます。
カードレイアウトウィンドウ
- ビュー定義ウィンドウ
- ビューは,ある表を特定の表示状態(表示列の選択,レコードの選択条件)で見たり,複数の表をキー項目の値で結合して見たりするときに使います。ビュー定義ウィンドウでは,ビューの形を決定する各種属性や結合の条件などを指定して,ビューファイルを作成します。ビュー
ビュー定義ウィンドウでは,横1行がビューを構成する一つの項目に対応し,項目名,データ型,参照データなどのビュー項目属性が横に並びます。この1行分を表と同じ様に項目属性レコードと呼び,ビューに定義されている項目の個数だけ項目属性レコードが縦に並びます。
ビュー定義ウィンドウ
- スクリプト作成ウィンドウ
- 簡易型の一括処理プログラムであるスクリプトを作成したり変更するためのファイルウィンドウです。あらかじめ決められた処理が決められた順序で並んでいるので,実際に実行したい処理だけをチェックします。
スクリプトによる一括処理:スクリプト作成ウィンドウ
- DPL作成ウィンドウ
- DPLプログラムを作成したり編集したりするファイルウィンドウです。DPL作成ウィンドウでは,ステートメントの選択入力,パラメータのひな形入力,DPLの文法チェック,テスト実行など,DPLプログラムの作成に便利な機能が準備されています。
DPL作成ウィンドウでは,一つのステートメントが横1行のレコードに表示され,各ステートメントは構造欄,コマンド欄,パラメータ欄,注釈欄に分かれています。DPL作成ウィンドウでの操作は,基本的には表編集ウィンドウと同じです。
DPLの作成と編集:DPL作成ウィンドウ
コマンドを実行するときの詳細な指示やパラメータを入力したり,DBProシステムや各ファイルに設定されている情報を表示したり,利用者とシステムとが細かな情報をやり取りするために用いられるウィンドウです。通常は,単に「ダイアログ」と呼ばれます。
- 一般的には,ダイアログボックス表示中は表編集などのファイルウィンドウの操作はできません。
- ダイアログ中の多くの項目は,前回指定した値と同じになるように初期設定されます。したがって,変更したい項目だけを指定してそのまま[OK]ボタンを押せば,変更した項目以外の設定は前回と同じままコマンドが実行されます。
- 検索した値,置換した値など,幾つかの項目は,以前に使ったことがある値が記憶されています。そのような項目ではプルダウンリストボックスを開いて以前の値を簡単に指定できます。
- ダイアログボックスを開いたときに,かな漢字変換システムの状態をあらかじめ決められている状態に自動設定することができます。各種設定ダイアログ:入力・編集に関する設定項目(その2)
- DBProではコマンドのパラメータなどを表示・入力するためのウィンドウだけをダイアログと呼んでいますが,広い意味ではエラーメッセージの表示や利用者の確認をとるメッセージボックス,カードレイアウトウィンドウの「項目/変数一覧」やビュー定義ウィンドウの「元表項目一覧」もダイアログボックスの一種です。
個々のダイアログボックスの内容については,ダイアログ一覧を参照してください。
印刷のイメージを画面に表示し,プリンタに実際に出力しないで印刷の形を確認します。
- プレビューウィンドウは,DBProウィンドウ全体に表示され,プレビューウィンドウが表示されている間は他のウィンドウの操作が一切できません。
- 詳細は,「印刷:プレビュー」を参照してください。
エラーメッセージを表示したり,利用者に確認を求めてその後の処理を選択してもらったりするための小さなウィンドウです。
- [OK]/[キャンセル]ボタンや[はい]/[いいえ]ボタンを押すことによって,処理が継続されます。
DPLプログラム実行中の情報を表示するために,DBPro ウィンドウとは独立に表示されるウィンドウです。DPLプログラムのテスト実行,デバッグに利用できます。
- デバッグウィンドウは,デバッグステートメントまたはトレースステートメントで表示/非表示,表示内容を指定します。デバッグウィンドウには,DPL の実行が継続している間,指定された内容が停止することなく次々と表示されます。
- DBProウィンドウのポップアップメニュー(タイトルバーを右ボタンクリックすると表示される)の[デバッグウィンドウ]でもデバッグウィンドウを表示/非表示にすることができます。
- 詳細は,「DPLの実行とデバッグ:デバッグウィンドウ」を参照してください。