データ編集の基礎
- 目次
- マウス操作
- キーボード操作
- コマンドの選択と実行
- 表操作モードと文字列編集モード
- カーソル移動
- 操作対象のハイライト
- 文字列の入力と編集
- セル単位の編集
- データ型に応じた項目値の入力
- 操作の中断とやり直し
- 各種の入力補助機能
- 表引き入力
- 選択入力
- ふりがなの自動入力
- 初期値の設定
- かな漢字変換システムの自動制御
- 検査条件
- [編集]-[入力補助]サブメニュー
- 他ファイルからのデータ入力
- キー割当て一覧
DBPro では,データの入力以外のほとんどの操作がマウスを使って実行できます。マウスポインタでウィンドウ上の特定の場所(メニュー,ボタン,データそのものなど)を指定することによって,その場所に関連した機能が実行されたり,その場所に関連したデータが処理の対象になったりします。
基本操作
- マウスの基本操作には,次の四つがあります。これらについての詳しいことは Windows のヘルプ,マニュアルをご覧ください。
ポイント | マウスポインタを目的の場所に合わせる操作 |
クリック | マウスのボタンを押してすぐ離す操作。対象を指定するときなどに使います。DBPro では,右ボタンメニューを表示させるとき以外はマウスの左ボタンをクリックします。 |
ドラッグ | マウスのボタンを押しながらマウスポインタを移動して,目的の場所でボタンを離す操作。対象を移動させるとき,対象を連続して選ぶときなどに使います。 |
ダブルクリック | マウスのボタンをすばやく2回クリックする操作。対象に対して最も一般的な操作を実行するときなどに使います。 |
右ボタンメニュー
マウスによるハイライト操作
- マウスでクリックすることにより処理の対象となるデータやウィンドウの部分を指定することができますが,Shiftキーや Ctrlキーと組み合わせたり,ドラッグしたりすると,同時に複数の対象を指定することができます。
操作対象のハイライト
ホイールマウスの操作
- ホイール付きマウスの場合,ホイールの操作によってスクロールさせたり,レコードを移動したりすることができます。
- 何も設定しないと,ホイールの操作はお使いの環境におけるマウスドライバによってスクロールバーの操作などに変換されて実行されます。この場合,DBPro の機能に適した動きとはならないのでおかしな動きをすることが多くあります。
- DBPro でホイールをお使いの場合,コントロールパネルの設定によって DBPro をマウスドライバの対象アプリケーションから外してください。そのためには,
(Windows 98 の場合)
- Windows のスタートメニューから [設定]-[コントロールパネル] を選び,「マウス」をダブルクリックして「マウスのプロパティ」ダイアログを開いてください。
- 「ホイール」タグを選んでホイールに関するページを開きます。
- 他のアプリケーションも一緒にマウスドライバの対象から外してよい場合は,[ユニバーサルスクロールを使う] のチェックをオフにします。
DBPro だけを対象から外す場合は,[ユニバーサルスクロールを使う] のチェックをオンにして,[設定]ボタンを押します。「ユニバーサルスクロールの設定」ダイアログが開くので,ダイアログの指示に従って DBPro をリストに追加します。
- 「マウスのプロパティ」ダイアログを閉じて,コントロールパネルも閉じます。
- DBPro が対応しているホイールの操作は次などです。
- 表編集ウィンドウなど,表形式のウィンドウでは上下にスクロールします。
- カード編集ウィンドウでカーソルがスクロールバーをもつ表オブジェクトにあるとき,表オブジェクトのレコードが上下にスクロールします。
- カード編集ウィンドウのサイズがカードのサイズよりも小さくてカード編集ウィンドウにスクロールバーが表示されている場合,カード全体が上下にスクロールします。
- 上記以外のカード編集ウィンドウの場合,次レコード(次カード)/前レコード(前カード)が表示されます。
レコード単位でスクロールする場合のスクロールレコード数,およびレコード単位で次/前のレコードが表示される場合の移動するレコード数は,コントロールパネルの「ホイールの設定」ダイアログで指定した行数に従います。
マウスポインタの形状と機能
マウスポインタは,通常は矢印ですが,場所と機能によって形が変わります。
- Windows 標準のマウスポインタ
- 詳細は,Windows のマニュアルをご覧ください。
| メニューコマンドやボタンを選択したり,操作対象を指定したりします。 |
| 文字列編集モードやエディットボックスで文字を入力/編集するときの形です。 |
| ウィンドウの境界に合わせるとウィンドウの大きさを変えられます。カードレイアウトウィンドウでオブジェクトのサイズを変えるときにも使います。 |
| コントロールメニューの [移動],[サイズ変更] コマンドで表示されます。 |
| システムが処理中のため利用者が操作できないとき表示されます。 |
| ヘルプウィンドウ(一般的な HTML ブラウザ)で他の解説箇所へのリンクを示します。 |
- DBPro 全体で使うマウスポインタ
-
| ファイルを同時使用中にポインタがこの形になると,DBPro のシステムが排他制御中なので利用者は何もできません。ファイルの同時使用と排他制御 |
- 表形式のウィンドウでのマウスポインタ
- 表編集,表定義,ビュー定義,DPL 作成の各ファイルウィンドウで使います。表編集ウィンドウの構成
| 項目名の境界部分をドラッグして項目表示幅を変更します。 |
| レコード状態表示領域の境界をドラッグしてレコードの表示高さを変更します。 |
| 表示幅ゼロの項目が隠れているときに,その項目の表示幅を広げます。または,水平スクロールバーにある分割ボックスをドラッグして縦の分割線を移動し,表の作業領域を左右に分割します。 |
| 垂直スクロールバーにある分割ボックスをドラッグして横の分割線を移動し,表の作業領域を上下に分割します。 |
| [ウィンドウ]-[ウィンドウ分割] を選んだときに,縦横の分割線の交点を移動し,表の作業領域を上下左右に4分割します。 |
- カードレイアウトウィンドウのマウスポインタ
- 主に,新しいオブジェクトを置くときに,それぞれのオブジェクトに応じた形状のポインタになります。カード:オブジェクト,カードレイアウトウィンドウ
| ハイライトされているオブジェクトをつかんで移動します。 |
| 項目オブジェクトを配置します。 |
| 式オブジェクトを配置します。 |
| テキストファイル項目オブジェクトを配置します。 |
| 図形ファイル項目オブジェクトを配置します。 |
| 表オブジェクトを配置します。 |
| データオブジェクトを配置します。 |
| 変数オブジェクトを配置します。 |
| 文字列オブジェクトを配置します。 |
| 図形オブジェクトを配置します。 |
| 文字列ボタンオブジェクトを配置します。 |
| 図形ボタンオブジェクトを配置します。 |
| 直線オブジェクトを配置します。 |
| 矩形オブジェクトを配置します。 |
| 楕円オブジェクトを配置します。 |
| OLE枠オブジェクトを配置します。 |
| カーソル停止位置を設定/解除します。 |
| カーソル移動順序を新規に設定します。 |
| カーソル移動順序を変更します。 |
| オブジェクト表示順序を新規に設定します。 |
キーボードの操作は,主にデータ入力のために行ないますが,カーソルを移動したり,コマンドを選んだりするときにも使います。
文字の入力
- 各ファイルウィンドウのデータ入力領域やダイアログ中のエディットボックスでキーボードのデータキー(ほとんどのキーボードでは色の淡いキー)を押すと,そのキーに対応した文字が入力されます。
- かな漢字変換システムを用いている場合には,変換操作を行なった結果の文字列が入力されます。かな漢字変換の方法については,それぞれお使いのシステムのマニュアルをご覧ください。
表の項目や,カードのデータオブジェクトごとにかな漢字変換システムを自動的にオン/オフしたり,モードを変更したりすることができます。かな漢字変換システムの自動制御
- 文字列を入力/編集するために,いくつかの機能が用意されています。文字列の入力と編集
コマンドやダイアログ項目の選択と実行
メニューバーからコマンドを選んだり,ダイアログ中で特定の項目を選んだりするときは,マウスでクリックするのが一般的ですが,キーボード操作で選ぶこともできます。
- 矢印キーでメニューコマンドを選ぶ
- F10 または Altキーを押すとメニューバーの左端にあるメニュー名がアクティブになります。この状態から上下左右の矢印キーを使ってコマンドを選ぶことができます。指定したいコマンドをアクティブにして Enter を押すと,そのコマンドが実行されます。
- アクセスキーでコマンドやダイアログの項目を選ぶ
- メニューバーのメニュー名やコマンド名の右側,ダイアログボックスの各項目の右側に括弧付きで示されている文字のキーをアクセスキーといいます。Altキーを押しながらアクセスキーを押すと,そのメニューやコマンド,ダイアログのコマンドを直接選ぶことができます。
- 例:
- [ファイル(F)]-[開く(O)...] は,Alt → F → O を順に押すことで実行できます。
- ショートカットキーでコマンドを実行する
- コマンドの中でもよく使われるコマンドにはショートカットキーが割り当てられています。ショートカットキーは,そのキーを押すだけでただちに対応するコマンドが実行されます。ショートカットキーには,ファンクションキーや Ctrlキー+文字キーなどが使われています。ショートカットキーが割り当てられているコマンドは,各メニューのコマンド名の右側に示されています。ショートカットキー一覧
- 例:
- 「開く(O)... Ctrl+O 」は,Ctrl キーを押しながら O キーを押して実行できます。
カーソル移動とウィンドウスクロール
- 矢印キーや Homeキー,Endキーなどを使って,カーソルを移動させたり,ウィンドウに表示されている部分を移動させたりします。カーソルやスクロールの動きは,表編集ウィンドウであるかカード編集ウィンドウであるかによって,表操作モードであるか文字列編集モードであるかによって異なります。
カーソル移動
キーボードによるハイライト操作
- Shiftキーと矢印キーを組み合わせたり,Ctrlキーと矢印キーを組み合わせたりして,処理対象となるデータの範囲を指定することができます。
操作対象のハイライト
DBPro の操作は,ウィンドウに対して動作を指示するコマンドを指定して進めます。
コマンドの指定方法には次のものがあります。
- メニューバーからの実行
一般的には,メニューバーのメニューをマウスでクリックして選び,表示されるメニューの中から更にコマンドをクリックして選びます。コマンドによってはサブメニューが表示され,そこからコマンドを選ぶものもあります。
コマンドには,選ぶとただちに実行されるものと,ダイアログボックスが表示されて詳細な指示やパラメータを入力してから実行されるものとがあります。ダイアログボックスが表示されるコマンドは,メニューのコマンド名の後に「...」で示されています。
- 例:
- オープン(O)...
- 矢印キーでメニューコマンドを選ぶ
F10 キーまたは ALT キーを押すとメニューバーの左端にあるメニュー名がアクティブになります。この状態から上下左右の矢印キーを使ってコマンドを選ぶことができます。指定したいコマンドをアクティブにして Enter キーを押すと,そのコマンドが実行されます。
- アクセスキーを使った実行
メニューバーのコマンドは,マウスを使わないでキーボードから選ぶこともできます。Alt キーを押してから各メニュー名やコマンド名に括弧付きまたは下線付きで示されている文字のキーを押すと,そのメニューやコマンドが選ばれます。このキーのことをアクセスキーと呼びます。
- 例:
- [ファイル(F)]-[開く(O)...] は,Alt → F → O で実行できます。
アクセスキーは,ダイアログボックス内の各項目を移動するときにも使います。
- ショートカットキーを使った実行
コマンドの中でもよく使うコマンドにはショートカットキーが割り当てられています。ショートカットキーは,そのキーを押すだけでただちに対応するコマンドが実行されます。ショートカットキーには,ファンクションキーや Ctrl キー+文字キーなどが使われています。
ショートカットキー一覧
ショートカットキーが割り当てられているコマンドは,各メニューのコマンド名の右側に示されています。
- 例:
- 開く(O)... Ctrl+O は,Ctrl キーを押しながら O キーを押して実行できます。
- ツールバーからの実行
さらに,使用頻度が高く,マウスで操作できると便利なコマンドは,ツールバーのアイコンに割り当てられています。アイコンをマウスでクリックすると,対応する機能がただちに実行されます。
- 右ボタンメニューからの実行
使用頻度が高いコマンドは,右ボタンメニューにも割り当てられています。DBPro ウィンドウの内部でマウスの右ボタンをクリックすると,そのときアクティブになっているファイルウィンドウの種類に応じたメニューがその場に表示されます。右ボタンメニューからコマンドを選ぶと,メニューバーから選んだときと同様に実行されます。
右ボタンメニュー
上記のいずれかの方法でコマンドを選ぶと,一般的には次のように実行が進みます。
- ダイアログによる詳細な指定が必要なコマンドは,ダイアログボックスが表示されます。それぞれのダイアログに応じた指定を行なってから [OK]ボタンを押します。
- 誤って実行してしまうと影響が大きな操作については,実行前に確認のダイアログが表示されることがあります(レコード削除など)。
- 実行が開始され,すぐに終わる場合は,ただちに結果が反映されます。処理時間がかかる場合は,マウスポインタが砂時計の形になります。
- さらに時間がかかる処理の場合は,中止ダイアログが表示されます。中止ダイアログには,進捗度合を示すグラフがパーセント表示されています。
- 実行の結果が得られます。実行の結果にはさまざまなものがあります。
具体的なコマンドについては,メニューコマンド一覧を参照してください。
次の各ファイルウィンドウでデータを操作するときの状態は,表操作モードと文字列編集モードの二つのモードに分けられます。
- 表編集ウィンドウ
- カード編集ウィンドウ
- 表定義ウィンドウ
- ビュー定義ウィンドウ
- DPL 作成ウィンドウ
表操作モード
- ウィンドウをオープンした最初の状態であり,基本的な状態です。
- データの移動,複写,検索,整列など,項目単位あるいはレコード単位でデータを操作する状態です。
- 項目内の文字列編集以外の操作は,すべて表操作モードで行ないます。
- カーソルの状態はセルカーソルであり,一つの項目値全体を指す矩形になっています。
- 各コマンドとは別に,表操作モードにおける基本的な編集機能として次のものがあります。
- カーソル移動
- セル単位の編集
- レコードの挿入/削除/更新/複写/移動
- 操作対象のハイライト表示
文字列編集モード
- 文字列編集モードは,一つの項目中のデータを編集する状態です。
- カーソルがセルカーソルから文字カーソルに変わります。
- 目的に応じて,次の四つのモードがあります。
- 文字列編集モードでの基本的な編集機能として次のものがあります。
- カーソル移動
- 文字列の入力と編集
- 操作対象のハイライト
- 画面上で注目している場所を指し示す図形のことをカーソルと呼びます。
レコードカーソル | 表形式のファイルウィンドウ(表編集,表定義,ビュー定義,DPL作成),またはカード編集ウィンドウの表オブジェクト上で,注目している一つのレコードを下線で示します。 |
セルカーソル | 表形式のファイルウィンドウおよびカード編集ウィンドウで,一つの項目やオブジェクトを矩形で囲んで示します。 |
文字カーソル | 文字列編集モードのときに文字の入力位置を縦線で示します。 |
マウスポインタ | マウスの画面上での位置を示します。状態により形が変わります。マウスカーソルと呼ばれることもあります。 |
- カーソルは,矢印キー,Tabキー,Enterキー,Home/Endキーなどを使って移動させます。カーソル移動のキーは,大別して,表形式のファイルウィンドウ(表編集,表定義,ビュー定義,DPL作成)での移動,カード編集ウィンドウでの移動,文字列編集モードでの文字カーソルの移動の3グループに分けられます。カーソル移動キー一覧
- 画面上のカーソルとは別に,DPL中では特定のファイル,レコード,項目を指定するポインタをカーソルと呼びます。
各ファイルウィンドウ上のレコードカーソル,セルカーソル,文字カーソルは,いずれもデータ上の現在位置を視覚的に知らせるものですが,DPLプログラムで使われるカーソルは表ファイル中のレコードを論理的に指し示すポインタ情報です。DPLの機能:データベース操作機能
DBPro を始めとする Windows のアプリケーションでは,多くの場合に操作対象を指定してから操作内容(コマンドなど)を指定します。通常はカーソルの位置などによって自動的に操作対象が決まりますが,複数の対象を同時に指定したい場合など,明示的に操作対象の範囲を示すことがあります。DBPro ではこの操作を「ハイライトする」といいます。
ハイライトの単位
ハイライトする単位は,ファイルウィンドウの種類,編集モードなどによって異なります。
-
- 表編集ウィンドウ,表定義ウィンドウ,ビュー定義ウィンドウ,DPL作成ウィンドウ
- これらのウィンドウの表操作モードでは次の単位でハイライトすることができます。
表全体 | 表のすべての項目,すべてのレコードを操作対象にします。定義ウィンドウの場合はすべての項目属性レコードが,DPL作成ウィンドウの場合はすべてのステートメントが操作対象になります。 |
レコード | 対象とするレコード,項目属性レコード,ステートメントをハイライトします。 (DBPro V3 までは,表定義ウィンドウなどでは不連続なレコードのハイライトができませんでしたが,V4 からは,どのウィンドウでも不連続なレコードのハイライトが可能になりました。) |
項目 | 表の縦の列単位でハイライトします。表編集ウィンドウでは項目,定義ウィンドウでは項目属性,DPL作成ウィンドウでは欄全体が操作対象になります。 |
セル | いくつかのセルを一つの矩形としてハイライトします。複数の矩形範囲をハイライトすることはできません。 |
- カードレイアウトウィンドウ
- カードレイアウトウィンドウではオブジェクトがハイライトの単位になります。オブジェクトのハイライト
- 文字列編集モード
- いずれのウィンドウでも,文字列編集モードでは対象とする文字列を文字単位でハイライトします。
- カード編集ウィンドウ
- カード編集ウィンドウの表操作モードではハイライト操作ができません。
- スクリプト作成ウィンドウ
- スクリプト作成ウィンドウでも,文字列操作時の文字単位のハイライト以外はできません。
ハイライト表示
- ハイライトされた範囲は,一般には反転表示されます。
- カードレイアウトウィンドウの場合にはハイライトされたオブジェクトにサイズ変更マークが表示されます。複数のオブジェクトをハイライトしたときはサイズボックスが表示されます。
- レコード単位またはセル単位のハイライトの場合,ハイライトレコード数がステータスバーに表示されます。
マウスによるハイライト操作
マウスによるハイライトは以下の方法で行ないます。カードレイアウトウィンドウでのオブジェクトハイライトは,これらとは異なります。オブジェクトのハイライト
-
表全体のハイライト
レコード単位のハイライト
- レコード状態表示領域をクリックすると,そのレコードがハイライトされます。
- レコード状態表示領域を縦にドラッグすると,連続したレコードがハイライトされます。
- Ctrlキーを押しながらレコード状態表示領域をクリックすると,不連続のレコードもハイライトできます。このとき,すでにハイライトされているレコードを Ctrl+クリック すると,そのレコードのハイライトが解除されます。
- Ctrlキーを押しながらレコード状態表示領域をドラッグすると,それらの領域がハイライトに追加されます。
項目単位のハイライト
- 項目名領域をクリックすると,その項目全体がハイライトされます。
- 項目名領域を横にドラッグすると,連続した項目がハイライトされます。
- Ctrlキーを押しながら項目名領域をクリックすると,不連続の項目もハイライトできます。このとき,すでにハイライトしている項目名領域を Ctrl+クリック すると,その項目のハイライトが解除されます。
- Ctrlキーを押しながら項目名領域をドラッグすると,それらの項目がハイライトに追加されます。
セル単位の矩形ハイライト
- ハイライトする矩形の始点になるセルにカーソルを合わせ,そのままハイライトしたい領域の対角点までドラッグすると,その領域がハイライトされます。
- 一つのセルだけハイライトしたいときは,そのセルでマウスを少し長く押し続けます。
文字列のハイライト
- 編集対象文字列の先頭にマウスのI型ポインタを合わせ,対象文字列の最後までドラッグします。
ハイライトの解除
キーボードによるハイライト操作
キーボードによるハイライトは以下の方法で行ないます。カードレイアウトウィンドウでのオブジェクトのハイライトは,これらとは異なります。オブジェクトのハイライト
-
表全体のハイライト
- Ctrl+A を押します。
- または,Shift+Ctrl+Space を押します。ただし,かな漢字変換システムが有効になっているときは動作しないことがあります。
レコード単位のハイライト
- Shift+Space を押すと,セルカーソルがあるレコードがハイライトされます。ただし,かな漢字変換システムが有効になっているときは動作しないことがあります。
- ハイライト範囲を拡張するときは,続けて,Shift+↓,Shift+↑ で拡張します。
項目単位のハイライト
- Ctrl+Space を押すと,カーソルがある項目がハイライトされます。
- ハイライト範囲を拡張するときは,続けて,Shift+←,Shift+→ で拡張します。
セル単位の矩形ハイライト
- ハイライトしたい矩形範囲の始点にカーソルを合わせて,そこから Shift+→,Shift+←,Shift+↓,Shift+↑ で矩形範囲の対角点まで範囲を拡張していきます。
文字列のハイライト
- 編集対象文字列の先頭に文字カーソルを移動した後,Shift キーを押しながら文字カーソルを移動させることによって,カーソルが移動したところまでハイライトされます。すなわち,
Shift+←,Shift+→ | 左右の1文字をハイライトします。 |
Shift+↑,Shift+↓ | 上下の行の同じ位置の文字までハイライトします。 |
Shift+Home,Shift+End | 同じ行の左端または右端までハイライトします。 |
Shift+Ctrl+Home,Shift+Ctrl+End | エディットボックスの先頭または最後までハイライトします。 |
ハイライトの解除
注意
- 同時使用中の表編集ウィンドウでのハイライトは,そのハイライト範囲中のレコードが他の利用者によって編集されると解除されてしまうことがあります。ファイルを同時使用しているときは,大きな範囲をハイライトすることや長時間ハイライトしたままにしておくことはお勧めできません。
備考
- 他の Windowsアプリケーションでは,ハイライト操作のことを「範囲の選択」と呼ぶことが多いようですが,DBPro の場合には「選択」という用語は「レコードの選択」という意味で用いるため,混同しないように「ハイライト」という用語を採用しました。
レコードのデータとしての文字列は,ファイルウィンドウのセルを文字列編集モードにして入力します。ダイアログボックスでのパラメータ入力としても文字列入力は多用します。文字列を入力/編集するときの矩形の領域をエディットボックスといいます。
文字の入力
- キーボードから入力した文字は,文字カーソルの位置に挿入され,文字カーソルは右に移動します。
- 文字列の途中に新たな文字を入力するときは,その位置に文字カーソルを移動します。文字カーソルを移動するには,マウスポインタを目的の位置に移動してクリックするか,矢印キーなどを使って目的の位置まで移動します。カーソル移動キー一覧
- レコードデータとして入力される文字列は,その項目のデータ型に対して正しい形式をもった文字列でなければなりません。
データ型に応じた項目値の入力
日本語などの入力について
- 日本語入力システムは,各 Windows に添付されているものか,別途購入したものをお使いください。使い方についてはそれぞれのマニュアルまたはオンラインヘルプをご覧ください。
- 表の項目に入力されるデータの性質に応じて,項目を移動するたびに日本語入力システムの入力モード(オン/オフ,かな/カナ/英数,全角/半角)を自動的に制御することができます。
項目属性:かな漢制御
- さらに,各項目ごとに使用する入力システムを切り替えて,項目によって異なる言語のデータを入力することもできます。
項目属性:入力システム
- かな漢字変換しながら入力した項目のふりがなを別の項目に自動的に入力させることができます。
ふりがなの自動入力
文字列の削除・消去
- 文字列編集モードまたはダイアログのエディットボックスなどで,Deleteキーを押すと,文字カーソルの右側の文字が削除されます。
- Backspaceキーを押すと文字カーソルの左側の文字が削除されます。
- 連続する複数の文字列を一度に削除するときは,消したい文字列をハイライトし,Deleteキーまたは Backspaceキーを押すか,もしくは右ボタンメニューで [消去] を選びます。
- 文字列編集モードで文字を消去するコマンドとしてメニューバーには [編集]-[消去] が用意されていますが,対象文字列をマウスでハイライトしたときは右ボタンメニューを,キーボードでハイライトしたときは Delete または Backspace を使うのが便利でしょう。
文字列の一部を別の場所に移動したり,複写したりするときは,クリップボードと呼ばれる一時的なデータ保存領域を利用して行ないます。
文字列の移動
- 移動したい文字列をハイライトします。
- Ctrl+X を押します。またはマウスの右ボタンをクリックして [切取り] を選びます。ハイライトした文字列が元の場所から切り取られ,クリップボードに移動されます。
- 移動先の位置に文字カーソルを合わせます。
移動先としては,同じエディットボックスの中だけでなく,異なるレコードの異なる項目の中,異なるダイアログの中,果ては異なるアプリケーションの中でもかまいません(ただし,アプリケーションが異なった場合には操作方法が異なる可能性があります)。
- Ctrl+V を押します。またはマウスの右ボタンをクリックして [貼付け] を選びます。クリップボードに切り取られていた文字列がカーソル位置に挿入されます。
- クリップボードには切り取った文字列が残ったままなので,別の場所でもう一度 Ctrl+V を押すか [貼付け] を選ぶと,同じ文字列を2箇所以上に移動・複写することができます。
- 切り取りだけ行なって貼付けを行なわないと,文字列を消去したのと同じことになります。
文字列の複写
- 複写したい文字列をハイライトします。
- Ctrl+C を押します。または右ボタンメニューから [複写] を選びます。クリップボードに文字列が複写されます。元の文字列はそのままです。
- これ以後は,「文字列の移動」の 3. 以降と同じです。複写先の位置を指定して,貼付けを行なってください。
他のアプリケーションからの移動/複写
- Windows の他のアプリケーションでクリップボードに切取り/複写したデータを DBPro のデータとして貼り付けることもできます。同じように「文字列の移動」の 3. 以降を実行してください。
文字列を元に戻す
- 誤って削除・消去してしまったり,切取り,貼付けをしてしまった文字列は,操作の直後であれば次の操作によって元に戻せます。
- [編集]-[元に戻す]
- Alt+Backspace キー
- Ctrl+Z キー
- Delete または Backspade を使って連続して消去した文字列の場合も,上記のいずれかの方法で元に戻せます。
- ただし,誤操作の後,別の操作を行なってしまうと元には戻せません。
たとえば,文字列を移動してしまった後に移動元から切り取る前の状態に戻したいときは,貼付けの操作は戻せますが切取りは戻せません。[元に戻す] によって貼付けの操作だけ元に戻し,クリップボードに残った文字列を移動元の位置に改めて貼り付ければ以前の状態に戻ります。
表編集,表定義,ビュー定義,および DPL作成の各ファイルウィンドウでは,複数のセルをハイライトし,それらのデータを一括して消去,移動,複写できます。カード編集ウィンドウでは1セル(オブジェクト)ずつ消去,移動,複写します。
セル単位の編集では,レコードの内容だけが対象になり,レコードそのものは移動されたり,削除されたりしません。レコード全体を移動,複写,削除するときは,レコード編集機能を使います。レコードの挿入/削除/更新/複写/移動
セル単位のデータ消去
- データを消したいセルにカーソルを合わせます。複数のセルを同時に消す場合には,それらのセルをハイライトします。
- Deleteキーを押すか,マウスの右ボタンをクリックして [消去] を選びます。
クリップボードを利用したセルデータの移動と複写
文字列を移動,複写するときと同様に,セルのデータもクリップボードを経由して移動,複写します。
- 備考:
- DBPro V3 までは,セル単位の移動/複写には [移動]/[複写] コマンドが,レコード単位の移動/複写には [レコード移動]/[レコード複写] コマンドが用意され,「どこから」「どこへ」という指定によるクリップボードを意識しない操作でした。V4 からは Windows の一般的な操作方法であるクリップボードを意識した [切取り]/[複写] して [貼付け] るという形に変更されました。
セル単位の移動
- 移動したいデータのセルにカーソルを合わせます。複数のセルを同時に移動するときは,それらのセルをハイライトします。
- Ctrl+X を押します。またはマウスの右ボタンをクリックして [切取り] を選びます。対象セルのデータが元の場所から切り取られ,クリップボードに移動されます。元のセルはナルになります。
- 移動先の位置にカーソルを合わせます。複数のセルを指定した場合は,その先頭セル(左端または上端)の位置を指定します。
移動先としては,ウィンドウの中だけでなく,異なるウィンドウや異なるアプリケーションの中でもかまいません(ただし,アプリケーションが異なった場合には操作方法が異なる可能性があります)。
- Ctrl+V を押します。またはマウスの右ボタンをクリックして [貼付け] を選びます。クリップボードに切り取られていたデータがカーソル位置に上書きされます。移動先に元々あったデータは失われます。
- クリップボードには切り取ったデータが残ったままなので,別の場所でもう一度 Ctrl+V を押すか [貼付け] を選ぶと,同じデータを2箇所以上に移動・複写することができます。
- 切り取りだけ行なって貼付けを行なわないと,データを消去したのと同じことになります。
セル単位の複写
- 複写したいデータのセルにカーソルを合わせます。複数のセルを同時に複写するときは,それらのセルをハイライトします。
- Ctrl+C を押します。または右ボタンメニューから [複写] を選びます。対象セルのデータがクリップボードに複写されます。元のデータはそのままです。
- これ以後は,「セル単位の移動」の 3. 以降と同じです。複写先の位置を指定して,貼付けを行なってください。
他のアプリケーションからの移動/複写
- Windows の他のアプリケーションでクリップボードに切取り/複写したデータを DBPro のデータとして貼り付けることもできます。同じように「セル単位の移動」の 3. 以降を実行してください。
表定義,ビュー定義ウィンドウでのセル単位編集
- 表定義ウィンドウやビュー定義ウィンドウでの項目属性のうち,データ型や項目種別など,ドロップダウンリストボックスから選択肢を選ぶだけの項目属性は,同じ属性への複写だけができます。これらの属性は入力必須なので [切取り] はできません。また,他の項目属性や他のアプリケーションに複写すると属性の内部コードとして貼り付けられるので,異なる属性になったり,単なる整数値として貼り付けられたりします。
セルデータを元に戻す
- 誤って削除・消去してしまったり,切取り,貼付けをしてしまったデータは,操作の直後であれば次の操作によって元に戻せます。
- [編集]-[元に戻す]
- Alt+Backspace キー
- Ctrl+Z キー
- ただし,誤操作の後,別の操作を行なってしまうと元には戻せません。
たとえば,データを移動してしまった後に移動元から切り取る前の状態に戻したいときは,貼付けの操作は戻せますが切取りは戻せません。[元に戻す] によって貼付けの操作だけ元に戻し,クリップボードに残ったデータを移動元の位置に改めて貼り付ければ以前の状態に戻ります。
レコードの項目値の入力や訂正は,表編集ウィンドウあるいはカード編集ウィンドウで行ないます。
間違った操作したときは,以下の方法で操作を中止したり,やり直ししたりすることができます。
Escによる操作の取消し
Escキーを押すと,次の操作を中止できます。
- 確定する前の文字列の入力・訂正
- 確定する前のレコードの入力・訂正
- 設定中のダイアログの操作
ダイアログを表示する前の状態に戻ります。[キャンセル]ボタンを押したときと同じです。
- 訂正モード,挿入モード
- ハイライト(ハイライト領域を解除します)
[キャンセル]ボタンによるダイアログ設定の中止
- ダイアログボックスで [キャンセル]ボタンを押すと,そのダイアログを表示する前の状態に戻り,ダイアログで行なった設定を取り消せます。
- ただし,索引ダイアログや表示形式ダイアログの [登録]ボタンなどで情報の変更を確定させたときは,その情報は元に戻りません。
- ダイアログ表示前の状態に戻せなくなった場合,一般的には [キャンセル]ボタンが [終了]ボタンに変わります。
[中止]ボタンによる長時間処理の中止
- 大きなファイルでの索引作成,項目値の一斉置換,読込み/書出しなど,完了までに長時間掛かる処理の場合には中止ダイアログが表示されます。
- 中止ダイアログでは処理の進捗状況がグラフで表示されると共に,[中止]ボタンが表示されます。この [中止]ボタンを押すと,実行中の処理を途中で中止することができます。中止した結果については実行中の処理によって異なりますが,置換や読込み/書出しなどでは中止した時点までの更新が反映されます。
- [中止]ボタンが淡色表示されている場合は,その処理を途中で中止することはできません。
[編集]-[元に戻す]による編集操作の取消し
- [編集]-[元に戻す] を選ぶと,直前に行なった操作を取り消すことができます。
- 操作した直後で,他の操作をする前に [編集]-[元に戻す] を選びます。[元に戻す] の右に元に戻せる操作が表示されています。
- 元に戻せるのは,直前に行なった1段階の操作だけです。さらに [元に戻す] を選んでも,その前の状態に戻すことはできません。
- すべての操作が元に戻せるわけではありません。元に戻せる主な操作は,以下のとおりです。
- 切取り
- 複写
- 消去(Delete や Backspace による文字の削除も含まれます)
- レコード移動
- レコード複写
- レコード削除
- レコードマーク
- 読込み
- 元に戻せないときは,[元に戻す]コマンドが [元に戻せません] と淡色表示されます。
あらかじめ表ファイルにさまざまな設定をしておくことによって,データ入力を容易に行なえるようになります。また,[編集]-[入力補助]サブメニューにはいろいろな入力補助機能が用意されています。
- 表引き入力
- 選択入力
- ふりがなの自動入力
- 初期値の設定
- かな漢字変換システムの自動制御
- 検査条件
- [編集]-[入力補助]サブメニュー
- 他ファイルからのデータ入力
表に入力しようとするデータがすでに他の表に入力されているデータである場合,入力済みの表を参照しながらデータを入力することができます。
表引き入力の種類
- ユニークに値が決まる場合
次のような例では,入力された値から次に入力されるべき値がユニークに決まります。このような例では,最初に入力したキーになる値から,関連するデータを完全に自動的に取り出すことができます。組込み関数の #表引き を使います。
- 商品コードが分かっている場合に,商品コードから商品名,単価,在庫状況などを入力または表示させる。
- 会員番号だけ入力し,会員名,住所などを入力または表示させる。
- いくつかの候補から選ぶ場合:選択入力
一方,次のような例では,該当するデータが複数存在し,それらのうちのどれを入力すべきかは利用者が指定する必要があります。組込み関数の #対話表引き を使うと,条件に合致した複数の候補がいったん画面に表示され,その中から指定したものを項目に入力することができます。
- 売上伝票に入力すべき商品コードが覚えきれない場合に,最初は商品グループを入力し,そのグループに属する商品のリストを表示して選ぶ。
- 郵便番号を入力し,その郵便番号に該当する住所を表示させて選択入力する。
表引き入力の設定
表引きは数多くのデータの中から一つの値を入力するために用いられますが,選択肢の数がそれほど多くない場合には項目属性としての選択肢を利用した方が簡単です。
- 表に項目を定義するとき,その項目に入力される可能性のある値を選択肢としてあらかじめ登録しておくことができます。項目属性:選択肢とその関連オプション
- 選択肢が登録された項目では,レコード挿入時や訂正時の文字列編集モードでその項目にカーソルが移動すると,登録されている選択肢が並ぶプルダウンリストボックスが表示されます。データの入力や訂正は,そのリストボックスから要素を選ぶだけです。
ある項目に入力した日本語文字列のふりがなを別の項目に自動的に入力させることができます。
- ふりがな入力のための設定と操作
- 表定義ウィンドウで,ふりがなを入力したい項目の初期値式に組込み関数呼出し #よみ(<被ふりがな項目の項目名>) を書きます。 #よみ の代わりに #ヨミ を使うとふりがながカタカナになります。項目属性:初期値式
- 1. のように定義された表の編集ウィンドウでレコード挿入すると,<被ふりがな項目> でかな漢字変換したときの変換前の文字列が,ふりがな項目の初期値として入力されます。単漢字変換などを使って,本来のふりがなとは異なる読みで入力したときは,それらの文字列がそのまま入力されますので,正しいふりがなに修正してください。
- 例
- たとえば,[氏名] という項目のふりがなを [よみ] という項目に入力したい場合は,[よみ] の初期値式に
#よみ([氏名])
と書きます。
かな漢字変換でいろいろ試行錯誤したときなどは,必ず [よみ] の内容を確認してください。
- 注意
- ふりがなを入力したい項目は,<被ふりがな項目> よりも後ろになるようにしてください。
- すでに入力済みのレコードの <被ふりがな項目> を修正してもふりがなの項目が自動的に更新されることはありません。忘れずにふりがなの項目も更新してください。
レコードが初めて表に挿入されたときに項目の初期値を自動的に設定させることができます。
- 次のような場面では多くの場合に決まった値が入力され,例外的なときにだけ異なる値を入力する必要があります。このような項目に初期値を設定しておくと入力の手間を省けます。
- 商品の受注入力において,標準の仕切り率が決まっているが異なる仕切りにすることもある。
- 新規会員のデータ入力において,会員種別の多くは「普通会員」である。
- 入会日はデータ入力を行なっている当日のことが多い。
- 前記の表引き入力やふりがなの自動入力も初期値の例である。
- 初期値を設定するには,表定義のときにその項目に初期値式を設定します。項目属性:初期値式とその評価タイミング
項目によってかな漢字変換システムのモードを自動的に変更させることができます。
- カーソルが項目を移動するのに伴なって,通常の日本語を入力する項目ではかな漢字変換システムをひらがなモードに,半角の英数字だけしか入力しない項目ではかな漢字変換システムをオフに,カタカナの読みを入力する項目ではカタカナモードになどというように,かな漢字変換システムのオン/オフ,かな/カナ/英数,全角/半角を項目ごとに自動的に切り替えることができます。
- 項目ごとのかな漢字変換システムのモードは,表定義ウィンドウで項目を作成するときに指定します。項目属性:かな漢制御
- DPLプログラムの実行中に,プログラムからの指示によってかな漢字変換システムのモードを切り替えることもできます。かな漢制御ステートメント
表のレコードに入力されるデータが満たしていなければならない条件を指定することができます。これによって,表に正しくないデータが入力されるのを防ぎ,データベースを常に正しい状態に保ちます。
- たとえば,次のような検査条件を指定できます。
日付'1993-04-02'≦[生年月日]≦日付'1994-04-01' | 西暦2000年に小学校に入学する児童だけが入力できます。 |
#表引き('商品マスター',.[コード]=[商品コード],1) | '商品マスター'表に登録されていない商品コードは入力できません。 |
[入居年月日] > [完成年月日] | [入居年月日] が [完成年月日] より前になるような日付の組み合わせは入力できません。 |
- 上記の生年月日や商品コードの例のように単独の項目に関する条件であれば,項目の検査条件として指定します。項目属性:検査条件とその関連オプション
- 入居年月日と完成年月日の例のように複数の項目に関係する検査条件は,表の検査条件として表属性に指定します。表属性ダイアログ:条件ページ
さまざまな入力を補助するために,[編集]-[入力補助]サブメニューに次のコマンドが用意されています。
-
すでにデータが入力されたファイルがある場合には,そのデータを利用することができます。
- Microsoft Access,Microsoft Excel,MS-DOS版「桐」など,さまざまなアプリケーションのデータファイルを DBPro の表ファイルに変換することができます。データファイル変換
- コンマ区切りテキストファイル,固定長項目テキストファイルなど,さまざまな形式のテキストファイルデータを表に読み込むことができます。テキストファイルでのデータ交換